忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

白い旗に

2010-08-23 | 平和を
 [ 玉砕か、降伏か、 人間の尊厳を問う 衝撃の問題作 ! 戦記ドキュメンタリー 完全復刻! 講談社文庫 最新刊 ] 【 白い旗 】 水木しげる 発行所/講談社 を読んだ。
 [ 「硫黄島は、その名のごとく硫黄の島であった。井戸を掘っても、硫黄臭い海水まじりの湯が出る」。昭和20年2月、米軍に包囲されながらも、日本軍は必死に戦っていたが、押し寄せる物量の前に徐々に攻略されてしまう。やがて弾薬も食料も尽き、決断の時が迫る。 … ]
 戦争好きは総員玉砕を美談とすり替えるが、硫黄島でも生還し真実を語る人はいた。白い旗を持つ人物は水木さんの兄の親友で、そこから作品となった。兵隊にも国民にも無駄死にを強要した、軍国主義教育の大日本帝国。
 その他、山本一十六連合艦隊司令長官の死を描いた 【 ブーゲンビル上空涙あり 】 は英雄伝説の戦記物との感じがした。 【 田中頼三 】 は第二水雷戦隊(駆逐艦部隊司令官の海戦記。 【 特攻 】 (日本軍の体当たり攻撃部隊、特別攻撃隊) ▽米軍沖縄に迫る/葬送行/父母の国/海と空との死闘/がんばれ「大和」/特攻/意外な面会人/悲しき少年兵/散りゆく花/魔鳥の如く▽
 『特攻』の最後に[昭和二十年八月十五日 この戦いはやんだのである だが特攻を命じた宇垣中将の胸中はいかばかりであったか 彼は十五日艦爆十五機をひきつれて空母に体当たりを敢行して果てた
こうして悲劇の戦いは終わった しかし死んだ人間は再び生きてかえれない 過ぎさったあやまちは二どとくりかえしてはならない と同時に戦争で苦しんだ人人の事も我々は永久に忘れてはならないであろう ] の文がある。 戦地から帰還後の貧乏な貸本漫画時代の作品。