羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

すみれという名の猫

2011年04月29日 | Weblog
昨日、母と病院に行った帰り、駿の眠る霊園へと足をのばした。
母は(あんなに猫嫌いだった母が駿のおかげで変貌した)、
この日を楽しみにしていてカレンダーに「しゅん」と書いて待っていた。

母は転倒して救急車で運ばれたときも
「駿が待っているから帰らなくちゃ」と言って、
わたしたちが返答に困る様子を見て「あ、そうだった、駿はいないんだ」
とさびしそうに呟いていた。

ペット霊園には人馴れした猫たちがいて、
訪れるものを慰めてくれる。
この黒白のおっとりした猫をさわって帰ろうとしたとき、
出入り口付近にベージュの猫を発見。
近寄るとごろんと転がる。ふと見るとピンクの首輪をしていて
そこに「すみれ」と名前が書いてあった。
すみれは気まぐれな猫らしく写真をとろうとするまもなく、
ふらりとどこかへ消えてしまった。

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