羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

文学散歩

2009年06月14日 | Weblog
もうすぐ太宰治の「桜桃忌」。そういえば、最初の頃は一人で行ってたけど、
そのうち誰かを「案内」するかたちになり、相手はたいてい男性だった。
太宰が好きだという女友達には恵まれなかった。(最近まで)

そして行かなくなって何年も経つ。
行かなくても太宰さんはあそこで眠っているので、
じぶんが行きたいときに行けばいい、と思っている。

先日、『小さな文学散歩』で文京区を歩いた。
文京区には文学的スポットがたくさんあるようなのだが、
体力のないわたしに合わせて縮小したコースを考えていただき、
同行のお二人の男性に感謝。。。

「立原道造記念館」は大好きな場所。
もう何度行ったのだろう。
あのやさしいソネット、傷つきやすい青年の面立ち。
最近、ポスターも販売するようになったとかで、
丸い字体にこころ安らぐ一枚を求めて早速、自室に貼った。

壁に貼ってみると「出発」という言葉がまず目に入る。

何となく目的を探して、
詩や、エッセイや、短編小説にまで無謀な応募を試みているわたし。
集中しようと思って、締め切りギリギリのばかり選んで、
言葉たちと向かい合っている。

ふと見上げるとこの「出発」という二文字が、
無言で応援してくれているかのようだ。

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