羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

池のほとりに

2013年06月27日 | Weblog
いちばん好きな詩人「吉原幸子草稿展」に行って来た。
善福寺池のほとり、「葉月ホール」の小さな木の扉を開ける。
                                     
受け付けにいらしたのはご子息の純さんで書物の中の幼い頃の写真で見慣れたお顔。
恋の詩が多い印象の吉原幸子だが、子どもの詩もある、お母さまを介護していた時の詩も。
大好きな猫の詩の草稿もあった。ベッドの下のふわふわスリッパが喪くした猫みたいな詩。
久しぶりに詩の世界にゆったりと浸った。
 
    
             行って そして
             泣きながら帰っておいで
             いたましい妹たちよ
             帰っておいで 青ひげの森から
             白い脚から 血を流しながら
 『秘密』(部分)


没後10年、「ラ・メール」創刊30年ということで詩誌「ラ・メール」も
全冊展示してある。わたしが持っているものも何冊かあり読者投稿欄にじぶんの名前が小さく載っているのもある
大好きな詩人がいる、というのは幸せなことだと思いながら帰途についた。
 
善福寺池の睡蓮。

今夜はまた吉原幸子詩集を広げようと思う。 

                         

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