羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

黒糖ミルクコーヒー

2019年04月07日 | Weblog
大きな家具は全部なくなった。
本棚4、箪笥6、チェスト2、机2、ソファ、テーブル等々。
トラックは3台きた。
この小さな二階家によくもこれほどの物があったと思う。
まだ捨てるものはたくさんあり、もうカウントダウンなので、
70ℓの袋やまとめた物やらに曜日を書いて、
何もなくなったリビングにおいてある。
今度の水曜日にここを出て行く。
わたしが育った家、3人の子どもたちも育った三鷹。
幼稚園も小学校も中学校もわたしと子供たちは同じ。

次に住む場所を決めるとき、
第一条件は「緑のあるところ」だった。
川があり林がある自然に恵まれた環境にいたので、
こころが落ち着くところはやはり木々の緑だ。
バスが好きなので駅から遠くてもかまわない。
近くに買い物できる所があって、収納スペースのある物件。

いろいろ探して「ここだ!」というところを見つけた。
フリーレントなので鍵は早く貰えて時々行っている。
ここから遠くない。ひとり暮らしの息子の所からも近い。
病と闘う長女の所へも駆けつけられる。
山梨に引っ越した次女の所へはのんびり電車で行けばよい。

「ひとりで自由に」というわたしの願いが叶いつつある。
仕事の関係でしばらく同居する夫も海の近くに気に入った家を見つけた。
毎日、二人仲良く片付けをしている。
捨てるもの、わたしが必要なもの、夫が向こうに持っていくもの、と分ける。
「これはいる?いらない?持って行く?」と話している。
テーブルがなくなった居間でボックスを食卓にしている。
カーペットもなくなって寒いからと夫が自分の毛布を敷いてくれた。

今はゆっくり本を読む時間がなく、引っ越してからの「お楽しみ」が、
春樹さんの「騎士団長殺し」とこれ、フォスフォレッセンスのみゆきさんが出した本
「太宰婚」。


疲れたなーと思いながら黒糖ミルクコーヒーを作って今は本の表紙を眺めている。