べんりや日記

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プレカットに伝統構法を応用

2007-06-05 20:58:31 | 1時間耐火の増築~本町K邸


長岡市本町にて増築工事を行っています。
鉄筋コンクリート部分に木造を増築。

20坪くらいの面積ですが、当然、県産杉使用率99%(土台は米ヒバでした)!!
今回は、木組みをしている時間がなかったので、プレカットにて対応。
でも、フツーのプレカットとは訳が違う!!

プレカットにてセイガイ作りを実現。
通し柱の仕口に小根柄長ホゾを採用し、車知栓(しゃちせん)までとはいかないものの、横架材が通し柱を貫通し、反対側の横架材に差し込まれる伝統構法を応用してみました。(写真参考)

プレカットでもやればできる!
さすが志田材木!

通常、このホゾは短ホゾで、4センチくらい差し込まれるだけで、あとは金物で止めるだけです。
それだと、ものすごい不安だったので、材木屋さんに我がままを言って、この方法にしてもらいました。
地震の時に、短ホゾだと抜けたり、木を突き破ったりしてしまう。
長ホゾでしっかりと隣の材料に固定してあれば、ピン構造ではなく、半分ラーメン構造になります。

でも~・・大工さんは入れるのに手こずってましたが・・
(ウチの木組みに比べればチョロイもんよ)

ウチのプレカットは一味違う!

しかも、雁木部分は、木組みでやったりしてます。
差鴨居(さしかもい)を入れて、込み栓、鼻栓で固定。
がっちりしてます・・
ただし、最終的には石膏ボードで塞がれてしまう・・準防火地域だから・・

本町で目立つので、フツーの大工さんも目の保養に見てみてはいかがでしょう?

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大工 伝統技術について
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