べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

大工 ~伝統技術について・・

2010-11-24 14:51:59 | 伝統構法について
平成12年に長岡木造振興研究会にて長岡市に提出した、「木」という報告書の内容を基にしています。
もう8年も前ですが、意外と内容がまとまていました。
が、今読み返すと、もう少し補足が必要なようです・・・

もくじ


大工技術と道具

木構造の種類

伝統構法

墨付け、加工

長岡の職人技術について


新潟県の古民家を訪ねる

長岡市街地の町屋の特徴

越路町 長谷川邸

高柳町 茅葺集落

塩沢町 野の花館

寺泊町の古民家

寺泊町の古民家の工夫


村上市 町屋の屏風まつり

村上市 町屋の基本構造



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伝統を未来につなげる会




作品集
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伝統構法の特徴

2010-11-24 14:37:14 | 伝統構法について
 いわゆる「和風」の工法であり、大陸から伝来した建築技術を基にして、1000年もの歳月を経て、徐々に変化成長してきたもので、現在のような形に固定してきたのは、江戸時代300年の鎖国時代です。
 木のもつ特質を積極的に利用し、生地の美しさを魅せるために部材の接合部は極めて簡素な外観ですが、内部は複雑な加工が要求されます。柱が室内に露出し、建具のはまる鴨居、敷居、天井材を支える廻り縁がからみあって構成され、民家の天井に至っては屋根裏の骨組みが全て現われてくるので、構造材の大部分は化粧材となります。

伝統構法の特徴

適材適所

木の狂いを計算する
 大入れホゾ差し、小胴付の原理
 渡りアゴ

束石と込み栓

通し貫と土塗り壁

小屋組で地震に耐える

自然のサイクルに沿った建物造り

かやぶき屋根

又首(さす)構造・合掌づくり

せいがい造り

雁木

斗供(ときょう)

伝統構法を応用する


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伝統構法を応用する

2010-11-24 14:32:34 | 伝統構法について
古民家に使われてきた伝統的な木組みは、自然のサイクルに沿った環境にやさしい家づくりです。
木の性質を一本一本見抜きながら組み合わせることで、強い構造を実現できます。

「根曲がり材」や「アテ材」は近代的な製品ラインに乗らず、山で捨てられてきたり、製材所でゴミとされていますが、そういった「クセ」のある材料でも上手く使えば強いものになります。

伝統的な方法を取り入れることで、現代の住宅も強い建物に仕上げることが可能です。
また、金物に頼らないので、耐久性のある構造でもあります。(金物の場合はサビによって耐用年数が決まります)

昔ながらの構造にヒントを得ながら、どうすれば強い建物になるのか、長持ちをするのか・・そういった工夫を絶えず考えていくことで、丈夫な建物を日々進化させていく・・・そんな家づくりをしています。

   足固めの応用
   浮かせたまま組み立てる(建て方時)

   差し鴨居による補強
   春日町O邸の1階車庫部分の補強事例

   小根柄長ホゾ差しシャチ栓止の応用
   本町K邸のプレカットでの長ホゾ差しボルト止め事例




伝統構法の特徴へ・・
コメント (19)
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