西高東低の冬型の気圧配置となり、気温が下がりました。山沿いでは雪が観測。いよいよ本格的な冬の到来でしょうか?
例年だと、11月初旬に平地にて積雪があり、交通機関に影響が出るのですが、今年はまだ雪が降っていません。
猛暑の影響が、まだ残っているのでしょうか?又は大雪の前触れか・・気になるところです。
2バルブ混合水栓+自動止水弁を用いた場合の不具合 |
写真は、2バルブ式混合水栓金具に全自動洗濯機を取り付けた例です。
冬場の洗剤の溶け具合や汚れの落ち具合を補うために、お湯を使えて便利です・・
現在は、風呂の残り湯を利用したポンプ式自動洗濯機が普及しているので、見かけることもなくなりましたが、未だ、
「残り湯で洗濯するのは抵抗がある」
という理由で、取り付けることも稀にあります。
この2バルブ式混合水栓金具に全自動洗濯機等の「自動止水弁」の付いた器具、機器を取り付けた場合、給湯が安定しないという不具合が生じます。
通常、給水も給湯も2バルブ水栓のバルブを閉めておくのですが、こういった自動タイプの止水弁を使っていると、バルブを閉め忘れることが多々あります。
この状態で、他の混合水栓を使って、お湯を使うと、給湯器側からの給湯だけでなく、この2バルブ混合水栓を通して水が逆流し、本来の給湯温度のお湯が出てこないという現象が起こります。
前回、ご紹介した、
「シャワーヘッドを交換したが、温度が上がらない」
という現象は、この状態でした。(こちらを参照下さい)
節水型シャワーヘッドを取り付けたのですが、温度が上がらず、変だと思い、他の蛇口から給湯温度を確かめてみたら、やはり上がらないことが発覚し、
「これは給湯器が変か?」
ということで、給湯器のメンテナンスを呼んだところ、
「朝の洗濯機を使っているときは、ちゃんとしたお湯が出る」
という症状を聞いたとたんに、洗濯機の方へ飛んで行き、この2バルブ混合水栓金具が原因だということを指摘しました。
この現象は、設備屋さんや給湯器屋さんには、直ぐに分かるくらいの「常識」のようでした。
現在は、節水シャワーヘッドは正常に作動しております。
エアーイン・シャワーは素晴らしい商品です。
シャワーを使用しても、桶が直ぐに満杯になりません。
画期的な商品です。
これから、どんどん薦めたいと思います。
と、ここで話を閉じようかと思ったのですが、
逆流防止弁付きの混合水栓金具でない限り、こうした全自動タイプの機器を取り付けると同様の現象が起こり易いということに気がつきました。
(逆流防止弁付きの2バルブ混合水栓金具やサーモスタット混合水栓、シングルレバー混合水栓金具ってあるのだろうか?)
「クリック・シャワーはどうなっているんだろう?」
シャワーヘッドの手元で出水の切り替えが出来るので便利なクリック・シャワーですが、ヘッド単品で販売されているのも見たことがあります。
この元の水栓金具が、逆流防止弁付きで無い場合は、水がお湯側に逆流している可能性があります。
節水式ならば、更にお湯の使用量が少なくなるので、給湯器が作動しない場合も考えられます。
「クリック・シャワーの場合は、必ず、水栓金具で止水してください」
と注意がされていますが、洗濯機やその他の機器を使わないときも、バルブを締めて水、お湯を止めるのが基本のようです。
2バルブ式水栓金具に全自動洗濯機を取り付けている場合、他にもクリック・シャワーや浄水器、食器洗い機等を取り付けている方は、確かめてみてください。
意外と知られていない事実です。
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