べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

「足固め」の方法

2010-11-23 19:20:35 | 伝統構法について
お寺や神社は石の上に柱を立てていますが、
これを住宅で行う場合は、少し特殊な方法を用いなければなりません。


建築基準法上、土台は基礎にアンカーで固定しなければならないので、一度浮かせた状態で組み上げ、全体を下げてアンカーで固定するという方法をとります。



土台を敷きます


土台を浮かせます
(12センチ程度)


柱を立てます


梁をかけます


通し柱を差します


浮いた状態で、2階の構造を組み上げます


全体を落とします


土台をアンカーで固定します


こうすると、筋違(スジカイ)無しでも自立する構造となります。


伝統構法の応用へ・・
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木の狂いを計算する(2) 渡りアゴ

2010-11-23 19:11:27 | 伝統構法について
渡りアゴは伝統構法で基本的な木の組み合わせ方です。


渡りアゴも木の狂いを計算して用いると、がっちりと噛合う交差の仕方です。



材木の干割れの入り方
繊維と平行にヒビが入り、
そこに沿って開くように木が変形していきます。


この「開く」ことを計算し、渡りアゴに有効な方向になるように組み合わせます。
すなわち、ヒビが入る面同士が合わさるようにすると・・



お互いが「開く」ことを抑制しあい、
ガッチリと噛合います


さらに、上から大栓を打ち込めば、もっと固定されます。


伝統構法の特徴へ・・
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