べんりや日記

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使用前・使用後?

2008-12-16 12:22:59 | リフォーム奮闘記

使用前



使用後



本日も快晴。予報どうりの展開です。
外部工事にはうってつけ。蓮潟町T邸では外部工事を進行中。
明日も、いい天気になりそうです。

写真は、長岡中心市街地のW邸の外装工事の改装前と改装後の比較です。

「何だ、そんなに変わってねーじゃん」

って言われそうですが・・
一番変わったのは、外装で、既存の角波鉄板貼りの外壁を、トステムのDanサイディングに改装。
奥さんの「2色にしたい」というリクエストで、腰までの濃い外装色と上の薄い色のツートーン・カラー。
腰壁との境には、濃い色の幕板でアクセントをつけました。この幕板は見かけだけでなく、ちゃんと雨仕舞良く鉄板見切りを上端に巻いてから、上の外壁を貼り始めています。
DANサイディングは、鉄板に発砲ウレタンを充填してあり、今までの単版に比べて断熱性能が格段に上がっています。
その下地には、防水紙であるタイベックを貼ってあり、防水テープにてサッシや窓との取り合いを巻いているので、いままで隙間風が入っていたのを、シャットアウトしています。
お客さんも、
「隙間風が入らなくなった」
と喜んでいました。
外壁の下地や造作に、県産杉材が100%使われているのもポイント。

2点目としては、雨仕舞にこだわったところ
今まで妻側の桁や母屋が露出して、鉄板を貼って雨をしのいでいましたが、そればかりでは雨仕舞が悪い。
「破風板」を回して、直接、桁や母屋に雨が回らないようにしました。
「改装後」の写真では、妻壁に注目すると、立派な破風板が回っているのを見て頂きたい。
その他、キリヨケについても、永年の雪の重みで垂れていたので、これを補強して破風板を回しています。


3点目としてはバランスにもこだわっている・・
色のバランス、形のバランスのトータルバランス。
色は、今までの雁木屋根は赤茶色のそのままなので、これをベースにした色合いにしています。
お客さんの選んだ外壁色と合わせた色調で統一しています。

形としては、外壁の幕板のライン、2階の窓のライン、キリヨケのラインを意識的に配置しています。
キリヨケは、今までのものの上に補強をしながら、前の妻壁の三角のバランスがよくなるように上端を決めています。

見た目も、美しく仕上げるのも腕の見せ所・・


単なる、外装工事なのですが、上手くすれば耐久性が増すばかりでなく、断熱性能、気密性能を上げることができます。
さらに、いままでの古いフォルムを活かしきるコーディネートができるわけですから、これほど面白い工事もない。
増築、改装といえど、楽しみながらやるのも乙なものです。
(実際には、工費がかさみましたが、極力お客さんに負担させないポリシーでやってます)






長岡市が住宅政策について今後10年の計画をまとめています。
素案を公開し、パブリックコメントを募集中。

詳しくは長岡市住宅政策マスタープラン(素案)への意見募集
まで・・

住環境基本法を受け、新潟県で住環境基本計画を策定、それを受けての市の独自の住宅政策の10年計画となります。
この中に、環境保全、温暖化防止を目的として、地元産材の活用がうたわれていますが、昨年の農林振興課でまとめた「長岡市森林計画」にも同じことがうたわれています。
川上側と川下側で、「地域産材」利用による山林の保全、育林に言及していますが、なかなかどうして、かみ合わない。
川上側は需要を拡大することが課題とし、川下側は災害保全、地域の活性化を目的としながら、お互いの利潤が合致していても、連携がとれていない。

「本当に、地元産材を出す気があるのか?使う気があるのかい?」

と問いただしたい。紙に書くのは簡単。使うのは大変。かなりの覚悟はいると思う。
なんだか、絵に描いた餅で終わりそうな気が・・

それでも、パブリックコメントに関しては、言いたいことは言うつもり。
山の木の代弁者として、伝統構法の継承者として・・
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