姪から招待券をもらい、カミさんと娘と3人で「道教の美術」を見に日本橋の三井記念美術館に行く道中のこと。
JR神田駅から広い通りをまっすぐ銀座方面へ行けば・・・、と思っていたのだが、あいにく地図を忘れてしまった。南口に出て迷っていると、日曜日だというのに仕事途中かと思われる白いワイシャツ姿の初老の男性が向かいから歩いてくるのが目に入り、三越の方角を尋ねる。
神田周辺はJRの線路と道路は斜めに交差しており、どうか方角を勘違いしやすい。この道をまっすぐ行けばよいかと尋ねると、その白髪の初老の男性は、そうではなくて交差している道を右折するのだと教えてくれる。案の定、私の記憶は誤っていた。
普通にお礼を述べながら進むと、交差点の信号の点滅が始まる。急ぎ足で横断しながらふと振り向くと、なんとその白髪のおじさんは私のほうをいつまでも見ていてくれるではないか。
道を尋ねて既に30mは進んでいただろう。正しいほうへ進んでいくのを見届けているかのようにこちらを見ている。まるで見守っていてくれるかのようだ。思わず感激して、横断歩道上で手を大きく挙げて、再度深々と頭を下げる。心の中でだけど、大きな声で「ありがとう」と叫ぶ。
白髪のおじさんも、軽く右手を挙げて応えてくれる。たまたま近くまで用事に出たときのことだったのだろうか。時間にすれば1~2分の出来事だけど、その心遣いがとてもうれしかった。
秋空の爽やかさがいっそう心地よかった
JR神田駅から広い通りをまっすぐ銀座方面へ行けば・・・、と思っていたのだが、あいにく地図を忘れてしまった。南口に出て迷っていると、日曜日だというのに仕事途中かと思われる白いワイシャツ姿の初老の男性が向かいから歩いてくるのが目に入り、三越の方角を尋ねる。
神田周辺はJRの線路と道路は斜めに交差しており、どうか方角を勘違いしやすい。この道をまっすぐ行けばよいかと尋ねると、その白髪の初老の男性は、そうではなくて交差している道を右折するのだと教えてくれる。案の定、私の記憶は誤っていた。
普通にお礼を述べながら進むと、交差点の信号の点滅が始まる。急ぎ足で横断しながらふと振り向くと、なんとその白髪のおじさんは私のほうをいつまでも見ていてくれるではないか。
道を尋ねて既に30mは進んでいただろう。正しいほうへ進んでいくのを見届けているかのようにこちらを見ている。まるで見守っていてくれるかのようだ。思わず感激して、横断歩道上で手を大きく挙げて、再度深々と頭を下げる。心の中でだけど、大きな声で「ありがとう」と叫ぶ。
白髪のおじさんも、軽く右手を挙げて応えてくれる。たまたま近くまで用事に出たときのことだったのだろうか。時間にすれば1~2分の出来事だけど、その心遣いがとてもうれしかった。
秋空の爽やかさがいっそう心地よかった
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