何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

うちの社長は、なぜ「ああ」なのか

2009-09-02 19:42:26 | Book Reviews
『うちの社長は、なぜ「ああ」なのか』 石原明・著、サンマーク出版、2008年12月10日

p.51-2 どんなにいい本を読もうと、どんなに経営の勉強をしようと、危機的な状況が強ければ強いほど、困難に対してその人がとろうとする行動の傾向が強くでますから、かえって自分のタイプから抜けられない場合が多いのです。

p.113-4 社長がいなくても回る。売らなくても売れるようになる。それができて初めて経営は安定するんです。

p.125 最終的には、売るための努力をしなくても、サービスや商品力でお客様に買ってもらえるようになることが目標です。
 その目標を達成するには販売の力をより強める方向で努力をするのではなく、サービスや商品力のレベルアップにウエイトを置く、開発型の会社になることを目指した会社作りを考えなければいけません。

p.126-7 この顧客をどれほど抱えられるかということが、そのまま会社の発展を左右します。そのためには売るだけでなく、しっかりお客さんをフォローし、そのお客さんたちの声を吸収し、サービスや商品のレベルアップに生かしていくということが欠かせません。
 つまり「売る」ということから、サービスや商品自体に意識を向ける必要があるのです。

p.150 それが今は、社員ひとりひとりが自分で考えて行動するようになったのでしょう。そういう環境を作ることが、経営者の本来の仕事です。

p.179 少なくとも、今より苦労するようなビジネスをわざわざ始める気にはなりませんからね。現在の事業より利益率が高くなるものを探しているんです。それがなかなか出てこなくて・・・・・。出してくれれば、喜んで予算をつけるんですがね。

 当たる確率が高い、かなりの確率で収益が見込まれるものがあれば、とっくに他が手掛けている。開発の視点のない組織がよく言う台詞だ。

p.180 わざわざ、儲からない事業をやれと言うんですか? それが釈然としないな。徹底的に合理化を進め、経費を切り詰めて、ようやく利益率を上げたところで、次は事業拡大に移ろうかと思っているというのに、苦労しろと言われるとは!

p.180 無駄を徹底的にそぎ落とされた状態で、きついのは社員のほうなんですよ。

p.181 10年後を作るための活動・・・・・

p.182-3 「しかしですね、みすみす無駄にしてしまうことがわかっていることに金など払えないですよ。」
 「その感覚を捨てましょうよ。社長は何でもいいからお金を出せばいいんです。その使い道を社員に考えてもらえばいいじゃないですか。
 まず500万円を無条件に用意してもらえますか。そして社員には、そのおかねを前にして何に使うかを考えてもらいましょう。」

p.194 経営者が現状維持に向かうことで社員の活力がどんどん失われ、やがては組織そのものが衰退していってしまうということも大きな問題となって現れてくる

p.198-9 リスクを回避するあまり、組織全体が企業経営をしていれば当然起こるであろうリスクに対して、対応力をまったく失ってしまう

p.211 (組織で起こる)問題のほとんどが経営者自身の性格や物事の考え方、そして価値観が根本原因になっている

p.214 「会社=経営者」の中小企業の場合は、社長の意向が100%反映されますから、そこで起こる問題はすべて社長の病だといっていいのです。

p.217 本やその話から新しい考え方を学んだり気づくことなく、自分の凝り固まった考え方の範囲で経営を進めるために、延々と同じ問題を起こし続けているという状態が「中小企業病」です。
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