何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

人間力の科学

2009-09-04 22:29:47 | Book Reviews
『人間力の科学 仕事と人生に活かす「学問の知恵」 小阪裕司・著、PHP研究所、2009年3月30日

p.3 「バルバロッサ」とはイタリア語で、直訳すれば「赤ひげ」。今のような時代に必要なタイプ、センスと教養を感じさせ、プロ意識が高く、理知的に冒険する、そういう人のことだ。

p.79 (これからの企業に求められる経営感性の)カギは、「無形資産においてもきちんとそろばんをはじける経営感性」と、その軸となる「世界観」だろう。

p.95-6 人をやる気にさせようとするとき、成果を出してから報酬を与えても効果的ではない。行動した直後に報酬をあげることが必要なのだ。
 つまり成果に対して報酬を与えるのではなく、行動したこと自体をまず評価して報酬を与える。
 誤解しやすいのは、「ごほうび」に金銭的に価値のあるものを設定しようとすることである。あくまで脳に対する報酬なのだから、些細なことで構わない。あなたの脳が快に感じるかどうか。これに尽きる。

p.97 人にモチベーションを与える場合も基本的に同じである。ごほうびは金銭や物品でなくていい。最も手軽に短時間で与えられる報酬はねぎらいの言葉だ。
 目の前の一歩を踏み出さなければ将来の成果に到達できない。だとすれば、将来の成果を手にするために今日の行動を動機づけることが必要だ。脳科学的に正しい方法だと思うからだ。

p.140 ひきこもり、いいじゃないかと。それは哲学しているということだからだ。自分の殻に閉じこもり、他人の価値観を遮断し、自分に向き合っている。それは哲学にほかならない。

p.228 ピア・ラーニングとは、「ピア(peer=仲間)と協力して学ぶ(learn)方法」だ。その特徴をあえて一言で言えば、「学習の過程を共有するということ」だ。

p.246 ある感性の研究者は「感性とは、悦びの感情をもたらすものである」と考えている。悦びをもたらさないものは感性に響かない。感性とは悦びの感情とセットで考えるべきものではないかと言う。

p.249 人を応援すればするほど、自分もどこかで応援してもらえる。それはとても素晴らしいことだ。そしてビジネスもこういうことなんだねと言うのである。

p.251 支援関係が必然になっていくとする予測には、社会環境の変化という前提がある。
 リザルトパラダイム(結果重視主義)からプロセスパラダイム(過程を重視する考え方)への変化。

p.252 スピーディーな時代にあっては、他を利することが巨視的には自を利することになる。しかし見返りが前提ではなく、単に利他を考えるだけなのだ。つまり相手に対する支援が前提としてある。みんながそうすることによって、お互いがお互いを支援するメカニズムが動いていく。

p.257 「応援される人とは誰よりも人を応援している人」

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする