まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

お説法 怒

2019-04-17 | 暮らし

殿が最後に何かしたいといって「写教」をしたり、「写仏」をしたりしていた。自分の気持ちが落ち着くことをしたかったのだろう。香を焚きながら、写経したり、仏様を書いたりしていた。残り少ない人生の最後の澄ましの時間だったように思う。

整理していたら、その時の写仏が出てきた。

その教材と一緒に説法が載っている冊子がついてくる。その中に「怒」があった。

あなたは、最近どんなことで怒りましたか?「どうして言ったことができないの?」「どうして人の話を聞かないの?」

怒りっぽい人は「絶対自分が正しい」という考えにとらわれているという特徴がある。自分の考えとは違うものを認めることができず、異質なものに対して心が反応し、イライラと怒りの感情が沸き起ってくる。

どうしたら怒りの感情を抑えられるのか。

自分が正しいという思い込みを持たないということ。自分が間違っていることがあるということを考えながら生活すると、何が正しいのかという探求心が生まれる。自分とは違う、自分には理解できない出来事の背景には何があるのだろうと、立ち止まって考えようというもの。

その説法の中で「正しいという字は、止まるの上に一と書きます。そう、何が正しいかは一度止まって見つめてみることで導き出されるのです。」と、あった。

わたしは、先日、母を病院に連れて行くときにイライラした。いつも何かがないと探す母に、同じところに仕舞うように言いきかせ、場所を変えることに腹を立てた。そんなわたしに、殿がこの「写仏」の意味を教えてくれたような気がした。このタイミングでひょっこりはん。

わたしは駄目だなあ。度量が小さいなあと思う。これから、どんどん予想外のことが起きてくる。予想外のことに驚かずに、止まって考えることは大事だなあと思う。



最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
怒ったら負け (ただの通りすがり)
2019-04-18 21:56:12
会社生活を通して学んだことは怒ったら負け。相手がどんなにバカなことを言っても怒ったら負け。
大先輩から学んだこと、「間違いと気違いはどこにでもある」、「バカと喧嘩するな、どちらがバカかわからない」。
世の中理不尽なことが一杯。でも。
大震災の年の12月から般若心経の写経を始めました。効果の程は不明ですが。
返信する
写経 (まこ)
2019-04-19 08:10:36
ただの通さん
ほんとうにそうですね。
日に日にできなくなっていくことの年寄りの母にいら立つのは、自分が疲れているからかと思いました。
ゆとりがあると、おおらかに看ていることが出来ます。

写経はよいですね。
弓道も写経に似ています。同じことの繰り返しです。ただ、中りはずれがあるので、そこのところで心は乱れますか・・
返信する
Unknown (mtmr19591215)
2019-04-20 09:26:37
おはようございます。私も同じく『イラッ』と来るのですが、ひと呼吸おいて、早く亡くなった父親の看病を母がしてくれた事と孫を見てくれたことを思い出して気を取り直しています。

いなか長男あるあるで、強大の方が優遇されてきていたのもモヤモヤだけど、まこちゃんが頑張ってるから私も励まされています。
郁子
返信する
Unknown (mtmr19591215)
2019-04-20 09:28:12
兄弟が強大に変換されてました。失礼しました。
返信する
そだねーー (まこ)
2019-04-22 23:52:48
郁ちゃん
うちは長男が遠いので、結局いろんなことをしなくちゃならない。郵便物を見て仕分けする。入院費の他に病院のクリーニング代が振込みなので、それを振り込む。キャッシュカードを作っても自分でおろせない。
そんな小さな日々の出来事は弟は知らないだろうし、いつも優しい弟です。母と弟に「ねえちゃん怖い・・」と言われると、まいったなあと思います。
おおらかでいられるときは、余裕があって元気な時ですね。
自分も疲れるとイライラしますから、元気でいたいと思います。
足の調子はどうですか?
返信する
Unknown (mtmr19591215)
2019-04-23 03:01:15
手術をした足はだいぶ良くなり、もう片方はまた数年したら手術しようと思います。

生まれつき足が悪く、治療していたのでかわいそうだと父親にわりと甘やかされた感じです。それでぼーっとしてるので衰えてきた母とペースが合ってるのかもしれません。

今は末っ子も大学生、長男がまだ独身だから孫の世話もないので実家に週一回くらいは行ってます。

近くに嫁いでいればもっと良かったんだけど、頻繁に行けたらそれはそれでまた腹がたつこともあるかも。

山の文化館行くのを楽しみにしています。

郁子
返信する

コメントを投稿