まこの時間

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術の使い手

2022-09-05 | 弓道
先日から気になっている甲野先生の本に『神技の系譜』がある。
弓道の神技も載っていて興味深い。
武術を体現するだけでなく、多くの著書で昔の秀でた武道家のことを研究し、今もなお日々研鑽に励んでおられる姿に感服する。
何十年も弓を引いていながら、手先をこねくり回しているようでは、お祭りで当たり矢を競っているようなものだ。
武道というからにはそれなりに深く学ばなくてはならないのに、同じところを行ったり来たりしているだけのようなもので、恥ずかしい限りだ。


松野女之助 弓術・手裏剣術
小山宇八郎 弓術・無往心剣術
昔の武士はいろいろな武術をしていて、その威力は本当だろうかと思ってしまうのだが、三十三間堂の通し矢のことや、那須与一の話を聴くにつけ、今とは大きく違うのは命がけの闘いをしていたのだということだ。
命はかけないけど、人生をかけている人はいる。
同じかけても、人生の腰掛みたいな稽古だが、それとて大きく人生を間違えないために良いかと思う。
学ぶことは多く、出来ることは少ない。




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