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Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

積極的な注意喚起に半狂乱の「図星」

2025-06-29 14:46:54 | 時事
参院選を控えてNHKがしきりに「SNSにご注意」という趣旨の報道をしています。
さっそくネット界隈では「オールドメディアガー」とか毎度の反論ですが、NHKが言っていることはもっともなこと、既に顕在化していることでもあり、「オールドメディア」とレッテルを貼って自分たちがさも正しいという世論操作をしてきた勢力にとっては「図星」なだけに脊髄反射を起こしているようです。

まあ「オールドメディア」なる言葉自体が、それが一世を風靡した選挙やそれによる選出が、前安芸高田市長や兵庫県知事の様子を見ればわかる通り無様な末路としか言いようがない状態です。さらにそれに伴う様々な弊害が法改正などの対応を招く事態となり、地方選挙で準備して国政選挙で一気に、という勢力にとってはその成果を収穫する前にまさかの逆風になったということで慌てているんでしょう。

ネット界隈の工作員というのはある意味わかりやすく、政治問題の話題になぜかもっともらしいことを言って現れて、「それができるのは○○党だけですよね」と宣伝していくパターン。まあこれは政権与党もやってきたわけで、いわゆる「B層」対応がその嚆矢でしょう。兵庫県知事選では「SNSを見て目が覚めた」「真実を知った」という情弱そのものが報道機関のデジタルアーカイブにデジタルタトゥーを刻んでいましたが、有権者はかようにも騙されやすいのです。いみじくも「騙す側」の発言からネットスラングというか蔑称の「犬猫野菜」という言葉が生まれましたが、民主主義の最大の問題は、数が全てだけにそういう「情弱」をどう騙されないように導くかでしょう。

この問題は昔から「衆愚制」の言葉とともに存在しましたが、全盛期後半に激しかった「金権選挙」もその一例です。
有権者を買収する候補者とその政党の問題という指摘が主流でしたが、実際にはそうまでしないといけない事情があったわけです。要は有権者は政見では動かない、という絶望的な現実があったわけで、露骨におねだりする有権者、また選挙事務所に出入りして(グレーゾーンではあるが)酒食の接待に与る、という有権者も少なくなかったのです。

それを無視したら票が逃げる、なかには地域のボスとか一定数のとりまとめが可能な人もいたわけですが、「金権選挙」批判ではそうした有権者の問題は避ける傾向にありました。有権者もまたメディアの「お客」でしたし、地域のボスを敵に回せない、という現実もありましたから。

こうした地縁血縁ではなく結びつきもないかわりに、情報を信じ込ませることで簡単に動いてしまう「情弱」をどう取り込むかが平成から令和の選挙になっています。ネット選挙解禁、とか言われていますが、幸か不幸かまだ少ない段階で多数の弊害が出てきているのですから、いったん立ち止まって考え、対応する時期でしょう。

選挙という制度の特徴として、短期決戦というものがあり、あとでバレても結果をひっくり返すことは容易でないことから、騙したもん勝ちの世界になっています。現に兵庫県知事選では「二馬力」の選挙ゴロが繰り広げた「不同意性交」の話は根拠がありませんでした、と選挙後にゲロってますが、本人も「二馬力」対象の当選者にもお咎めはありません。まさにやったもん勝ちです。


「オールドメディア」はそういう無法地帯の認識が薄く、従来通り中立というより無色透明の報道にしたことで、問題の批判もまたできず、有権者が騙されまくった結果を招きました。それだけに今回の「SNS敵視」はある意味正しいです。実際に問題、弊害が顕在化されているツールとその問題点を指摘して啓蒙することは、社会の木鐸としてあるべき姿です。
特殊詐欺の手口などを紹介してだまされないように、と繰り返しているのと同じであり、選挙期間中も積極的に進めるべきでしょう。

それを批判する政治家や政党が出てくるでしょうが、「正しい」活動をしていれば問題はないはずです。あるいは「この批判はおかしい」と証明すればいいだけです。個別の問題ではなく一般論としての問題点を指摘しているだけですから。
ネットをメインにした活動の妨害、というかもしれませんが、「問題あるツール」での選挙活動にすぎませんから。現状は。手段、信憑性、信頼性を振り返って、そういう一般論としての批判も当てはまらない、と証明できない限り、反論は出来ません。


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