Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

これではマイナスの見本に成り下がる

2023-09-06 21:31:11 | 交通
東日本大震災で被災した路線を代替したBRTに続く3例目のBRTが日田彦山線を代替する格好で運行を開始しました。
なんかBRTは災害で廃止になった時のツールのようになるのも歪んだ格好で、今後も各地の災害休止路線で導入されるのでしょうか。

さてその「ひこぼしライン」ですが、専用道区間は英彦山と大行司の間だけ、要は峠の釈迦岳トンネルに絡む区間のみであり、今後拡大することもないので、中途半端な存在です。

添田、彦山と日田を結ぶ道路(R212、R500)が筑前岩屋を外れているのが話をややこしくしていますが、BRT開業までの代行バスが筑前岩屋に立ち寄らない直行便で1時間46分と、BRTの1時間33分に比べると時短効果が微妙で、専用道の整備までする必要があったのか、というレベルです。筑前岩屋の扱いが難しいですが、代行バスでも利用がどのくらいあったのか、という区間だったことは確かです。

鉄道と同じルートで短絡するBRTは、代行バスが通っていた道路沿い(停留所は無かったが)にとっては「意味がない」存在になってしまいますが、東峰村の小石原庁舎や道の駅、また焼き物の里として売り出しているさまを見ると、どうせ所要時間が増えるのだったら小石原経由にすれば新たな需要も掴めたのに、と思うわけで、鉄道時代の系統やダイヤに拘って(それでいて運賃の通算が無いとかでメリットは平気で新設)、利用を失って廃止の憂き目、というお馴染みのパターンを踏襲しています。

大船渡線BRTが今回の筑前岩屋のような位置関係になった上鹿折を既存路線バスをBRTにすることで、また陸前矢作もBRTの支線として対応したのと比べると、無理やり専用道を設定して需要となり得そうな地域を無視して、時短効果はささやか、という「ひこぼしライン」はどうもいけていません。

専用道区間にしても、集落があって道路の所要時間が伸びるという区間を整備するのが王道ですが、今回はその逆で、ゆえに鉄道時代との比較で大幅な所要時間増となっています。これでは鉄道至上主義者にエサを与えるような出来ですからね。



単純な乗り継ぎでネガティブを挽回出来るのか

2023-09-06 21:29:18 | 交通
北陸新幹線敦賀開業時の運行形態が公表されましたが、結局敦賀で接続する大阪・京都、名古屋・米原方面の列車は既存特急を敦賀で打ち切っただけということになります。このため米原-敦賀間といった超短距離特急の爆誕と話題を呼んでいますが、一方で新快速などの一般列車での対応にしなかったことが議論になっています。

まあ敦賀以北は新幹線ということで従来より割高な料金になることに加え、乗り継ぐ在来線も特急料金を徴収するので間違いなく割高、要は値上げになります。そこまでして料金を取るのか、というのが根底にあるわけです。
ただ幸か不幸かJR西日本管内でも北陸新幹線は長野と直江津(上越妙高)、金沢での乗り継ぎ割引を残しているため、JR九州のように「リレー」区間絡みは双方1割引きという渋い割引でお茶を濁すことにはなっていません。

ただしこれも今年岡山での乗り継ぎ割引が廃止になったわけで、来春の改正時から乗り継ぎ割引を全廃します、と言われてもおかしくないだけに、乗り継ぎ割引があるから、と安心するのは早計です。

まあ一般列車での対応を否定する向きは、結局ヲタ叩きの面が強く、敦賀まで通過運転の新快速など論外、という発想があるんでしょうね。結論というか信念が先にありますから、利用者の利便性や経済性は二の次三の次になっています。
今の1時間に1本敦賀編成は4両で近江舞子以北各駅停車で新幹線連絡には値しない、という初めに結論ありきというか、乗り継ぎにふさわしいダイヤやサービスになる、という発想が全くないのに至っては頭を抱えるしかありません。

湖西線は毎時「サンダーバード」が1~2本、新快速が1本あるわけで、速達運転をする「新快速」が毎時2本で、現状が1本、あるいは現在の新快速は京都から各駅停車となってもいいわけです。そしてJR西日本が推しまくる「Aシート」を設定すれば丸く収まるじゃないですか。1両なんてセコイ設定ではなく、4連ぜんぶとか、6連ぜんぶとか、それでも新快速としての単位時間当たりの両数は同格以上ですから。もちろん「サンダーバード」も9~12連で捌いていますから、新快速が毎時2本だと座席数が足りないわけで、新快速が毎時3本でもいいでしょう。

琵琶湖線側も毎時3本にして、新快速は毎時6本、半数を神戸から内側線に入れて垂水や舞子をカバーして、T電は廃止というようなスクラップアンドビルドも可能になります。他線区とのバランスや利用現状を見ても、C電を毎時8本というのは過剰気味で、かといって4本には出来ないというのが15分パターンの悩みであり、10分(20分)パターンにすることが可能になります。歓迎はしませんが。

あるいは「サンダーバード」「しらさぎ」でもいいんですが、今後数十年の敦賀分断を考えると、接続に特化した種別を設定することもありでしょうね。乗継割引の対象からは外れますが、ライナーのような存在とする。乗車キロに応じた料金にしないで、600円乗り切り(これで100㎞までの乗継割引自由席と同等)にして簡素化を図るとか。JR東日本のような指定制にして、自由席は座席未指定券とする、という割り切りも。ただしこれだと大阪以西に進出すると迷惑なだけですから、新快速に「Aシート」(料金は今の割高指定席券ではなく600円が良いでしょう)、として、中間駅や神戸方面からは敦賀までは乗り換えなし、としたら、敦賀分断のネガティブイメージを減殺できますし。そう、物は言いようで、北陸新幹線に乗り換えなしで接続、とか言えますから。

あまり気付いている人も多くないのですが、北陸新幹線は会社境界(上越妙高)を跨ぐと料金が割高になっています。というか東海道新幹線と山陽新幹線の新大阪が異例になってしまっていますが、「分割」は新幹線の料金を割高にしています。
ですから関西から飯山以遠、つまり長野や軽井沢へは割高になっていますが、さらに敦賀分断でも割高、となると、ポジティブなイメージにつながりませんからね。そうそう、乗継割引の話に戻せば、これまで福井や金沢までの料金が5割引だったのに、敦賀までと大幅に縮小しますから、乗継割引で乗っていた人にとっては割高感もひとしおになります。



「丁寧な説明を」は思う壺のみならず

2023-09-06 21:26:42 | 時事
処理水放出に対して中国などが反発している件、科学的でないとか批判を発信するのも大切ですが、もっと積極的にウソや誤解を排除しないといけません。逆に中国は東南アジアで「汚染水」を宣伝しているわけで、実際タイでは日本から輸入する水産物に対する検査を強化しました。

寝は臆病なタイ人らしい対応ですが、その根底には中国による宣伝があるわけで、観光立国で観光収入のためなら相当な無茶も受け入れるタイですから、Covid19前には観光産業の主たる収入源だった中国を向いた行動をするのはある意味必然です。逆にCovid19以前から払いが渋い日本人観光客の評判は必ずしも高くなく、日本文化に対する興味が高い、日本が行きたい外国ナンバーワン、とタイ人の「上辺」を見て悦に入っている間に、でも経済はね、としっぺ返しを食う構造が確立しつつあります。

このあたりはまず現地の在外公館がアクティブに動かないといけませんが果たしてどうなのか。他国にパクられた果物がタイでは人気で市場を奪われているなど、いいようにされている面もありますが、水産物でもそのうち日本産は、という話になって、実は上流でもっと濃度の高い温排水にまみれている国の水産物が市場を奪うのかもしれません。

幸い日本においてはメディアも中国の無理筋を正面からは擁護できないようで、逆に中国のデマを証明する、というような仕立てで報じられることが目立っています。ですから評論家とかが中国を擁護したり、したり顔で「日本政府の説明が足りない」とかいうと、十分にしてまんがな、という批判がすぐに入ります。

とはいえ日本でもあの手この手でデマを振りまく人が少なくないわけです。専門用語を使ってもっともらしく見せかけるのもお馴染みですが、有機的なんちゃら、というのは最近のトレンドですね。その意味では放射性同位体ではあるがありふれている存在なんだな、と認識されやすい「三重水素」という表現ではなく「トリチウム」と表記するのもその一環なんでしょうね。「一酸化二水素」といったらおどろおどろしいですが、それって「H2O」、ようは水であり、それをおどろおどろしく言うジョークに過ぎませんが、多くの人が騙されうるでしょう。

こうした勢力と被ることが少なくないですが、被らずとも存在するのが、理解できない、というか理解する気が無い人たちでしょうね。残念ながら一定数存在するわけで、強い思い込みか、あるいは信念で、いかにおかしいと説いても信じない、というか理解できない人です。いや、理解「しない」人でしょうか。

処理水の件では、科学的根拠を元に説明する、という方針も、こうした人には通用しません。一番悪質なのは批判することが目的ですから真偽は問わずに危険を訴えることで、理解する気が無い人です。
こうした人が確実に存在することはみんな知っていますから、「説明が足りない」という批判もこれに乗っかった悪質な批判でしょうね。いかに説明しても、いくら説明しても理解する気が無いんですから時間の無駄です。そういう批判や故意の無理解は非科学的、と排除しないと先に勧めません。相手をすれば思うつぼで、話が止まってしまいます。

事実が虚偽を駆逐するのもありますが、問題の本質は故意のデマやそれに類する行為、また理解しないで話を止める行為をどうするかでしょう。無知は罪であるとまでは言いませんが、無知に基づく「誤解」を真実のように広める行為をどう排除するか。「丁寧な説明が求められる」という感じのもっともらしい批判は、実は理解する気が無い人の詭弁でもあるということをもっと知らしめるべきでしょう。



詭弁のガイドラインを地で行く話

2023-09-06 21:24:56 | ノンジャンル
ネットに、小学生の間に、親に対して「はい論破」とマウントを取る傾向があるという記事が出ていました。
まあネット界隈の有名人のやり口を真似ている感じですが、当然これは「根拠レス」でのマウントを意味しているわけで、世間に蔓延る「声が大きな人」によるごり押しそのものです。

何とも皮肉なのが、この「論破」の手口を得意としている御仁は「巨大掲示板」上がりの方なんですが、「巨大掲示板」ではこうしたマウントを取って言い逃げる手口を含めて「詭弁のガイドライン」としていたんですよね。
件の御仁がそれを知らないわけがなく、「詭弁のガイドライン」を地で行く行動はそれこそネットスラングでなら「おまいう」であり、「巨大掲示板」時代であれば懐かしいAAを添えて「オマエモナー」と言われていたような話ですから、そんな「詭弁」で煙に巻かれてしまうというのも、ネットに巣食う人のレベル低下というか「甘さ」を示しているのでしょう。