Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

目的に適わない対応

2021-04-28 22:32:00 | 交通
政府の要請で鉄道各社がダイヤ改正を前唐オしたり深度化させる感じで減便、終電繰り上げに踏み切ります。ただ、首都圏では申し訳程度の減便が目立つのに対し、関西圏は結構本格的に減便、繰り上げに踏み切るケースも目だち、地域性なのか感染拡大の程度の差なのか、興味深いコントラストになっています。

京阪がけっこう大胆で、日中毎時6本の特急や普通を毎時3本に半減し、準急は毎時6本ですが半分は枚方市止めと、基本各駅毎時3本という臨時ダイヤを土休日に実施するようです。

こうした取り組み、やらされ感がありありとしている首都圏と、これを機に、という感もある関西圏ですが、そもそもの趣獅lえたら、そしてそれに伴う弊害を考えたら、取り組みが「違う」んですよね。

外出抑制、という趣獅ナあれば本数を減らすよりも、運行時間帯を短縮して「足がない」状態に追い込めば外出も減ります。その意味では申し訳程度に1つか2つの運用を削りました、という対応は目的との関係に疑義があるわけです。

一方で運行している間は「密」を避ける方策が必須であり、そうなると「減便」は真逆の対応になります。
つまり、運行している間は増発、増結を行い混雑を避けるのです。
このあたり、バンコクの高架鉄道がラッシュ時の混雑が「密」に過ぎるとして増発することになったというエピソードと比較すると、減便で却って混雑、という日本の鉄道は迷走しています。



心構えが問題

2021-04-28 22:08:00 | 時事
規制があれば何とかして逃れようとする手合いが出てくるのは世の常とはいえ、あんまりとしか言いようがないですね。国ガー、自治体ガー、と言って正当化しても、感染の収束には全く近づかないわけで、そういう責任転嫁の姿勢が状況を悪くしているのです。

自粛要請には従いません、というほうがまだ潔いとしか言いようがないのが、「持ち込み可」で営業して事実上店内飲酒が出来るというもの。場所を借りてパーティーをするというのが問題になっていましたが、「持ち込み可」はこれで酒類は提供せず、時間も守ってるから給付金を、と言ったら詐欺ですよね。

都内がダメならと近郊に出かけてまで酒を飲むとか、涙ぐましいというよりもいじましい対応ですが、日本人のモラルというのも地に堕ちたなとしか言いようがないですね。自分は感染しないという根拠レスの自信でやりたい放題ですから。

この当たりは国民性もあるんでしょうね。タイなんか非常にはっきりしており、飲食店での酒類提供が禁止になると聞いたら今日が最後と繰り出して密な状態で大騒ぎをする欧米人とそのとり巻き的なタイ人。日本人もどちらかというと「最後だから」と繰り出すほうです。

一方でデパートなど繁華街の人出は激減しているわけです。屋台系の飲食スペースも同様。タイ人は規制発効や強化と聞いて駆け込みで欲求を満たすというよりも、早々に自粛しています。タイ人の中産階級以上がターゲットのこうした百貨店やモールはタイ人の外出自粛で閑散としているわけで、日本の報道を見ると全然違うな、としか言いようがないですね。

まあこれまでとは桁違いの感染者数が出てきているので、実は臆病なタイ人は即座にビビっているのでしょうが、そうした国民性もあって感染拡大が一定の段階で収束に向かうというパターンが確立しているのかもしれません。

これは「自粛警察」でもあるんですが、外国人がどんちゃん騒ぎをしている、と外国人が多い観光地などで規制の網をかいくぐってパーティーで盛り上がっていると住民から通報されて摘発されるというパターンが後を絶ちません。ちなみにタイの場合は「自粛」ではなく「法令に基づく禁止」ですから、違法行為の通報として正当な行為です。



目的は外出規制と理解してますか

2021-04-28 22:06:00 | 時事
第四波対応の規制は個別の行為の有効性ではなく、外出、人出の削減が主眼であり、その目的となるような施設が開いてなければ人出も減る、という目論見です。だからウチの業界は対応もばっちり、と言っても意味がないわけで、本来であれば「外出規制」ですから、それこそ万全だろうがそうでなかろうが、生活必需品の販売以外は閉鎖する、というくらいでないと効果が上がらないわけです。

それだと商売あがったり、と強力な規制に反対し、あまつさえGo Toだなんだと利用促進までしたおかげで、早期の収束どころか1年経ってもまだ感染拡大という状況です。ワクチンが出回るまでの辛抱であることは間違いないですが、ワクチンの有効期間がどのくらいなのか(1年かかっても完了しないのに年1回(2回接種)を推奨とか言われたらワクチン接種で1年が終わるわけで、しかも評判の高いファイザー社のワクチンは、少なくとも1年間効力を維持するには3度目も、と言っているわけで、3回で1年だとしたら今後どうするのか。

そしてワクチン接種が行き渡るまでは我慢しないといけないのに、我慢できない手合いが感染拡大に手を貸しているわけです。ワクチンだけが対策でいいじゃないか、と自粛やマスクや検査を否定する向きもいますが、だったら余計に1巡目が完了するまでは強い自制が必要なんですが、そうはいかない時点で自分さえよければの権化です。

ちなみに未だに風邪ガー、インフルガーと言っている人が少なくないですが、これだけ対策をして、インフルエンザの流行を封じ込めるという前代未聞の結果まで得ているというのに、感染拡大が止まらずに死者も増え続けているわけです。年末年始の状況を見ればわかりますが、自粛を特にしていなかったら爆発的に感染者が増加し、死者も増えたわけです。インフルエンザを完封するレベルでも対応のレベルによっては爆発的な感染拡大になる。いわんやインフルエンザ対策にもなる対応を例年なみ、としたらインフルエンザもそれなりに流行し、Covid19は感染爆発、ということになるわけで、ここまでやってもこれ以上押さえ込めないという厄介者です。