北海道新幹線の開業が3月26日になり、「はやぶさ」11往復(1往復は仙台発着)、「はやて」2往復(盛岡、新青森発着)の13往復でスタートすることが正式に発表されました。それに伴い接続となる「スーパー北斗」「北斗」が12往復、函館駅連絡の「はこだてライナー」が16往復設定となる反面、現行の「スーパー白鳥」「白鳥」「はまなす」「カシオペア」の廃止も発表されています。
同時に青函トンネルは切り替え工事のため、12月30日夜から1月2日早朝、そして3月22日から改正前日まで総ての列車が運休するため、改正前の「乗り納め」は3月25日ではなく3月21日(「はまなす」は3月20日発)となると思われます。
ちなみに津軽線も新中小国信号所の切り替えがあるため、蟹田℃O厩で当該期間中の列車が運休します。
3月改正で「トワイライト」、8月に臨時運行の「北斗星」が廃止となり、今また「はまなす」に加え「カシオペア」まで廃止と、一般列車として運行する寝台列車(寝台車)は客車列車は全廃、残るは285系電車の「サンライズ」だけになります。
夜行列車自体、臨時運行の「ムーンライトながら」「ムーンライト白馬」を残すのみとなっており、「サンライズ」はJR東海、西日本持ちの列車でもあり、今回のリリースとは直接絡まないことから、夜行列車自体が3月で一気に廃止になってもおかしくない状況です。
「はまなす」はかつての「ミッドナイト」のようなスタイルで生き残るか、とも思われましたが、本州連絡の大半は航空機でカバーできるということでしょう。仙台だと新千歳行き最終が20時40分発、新千歳発の始発が9時ちょうど着ではわざわざ夜行を介するまでもない感じです。
「ミッドナイト」スタイルで生き残るとしても、「北斗」と共通運用の気動車使用でしょうから、「ドリームカー」などのアコモが総て消えるわけで、ノーマルのアコモになって乗り得感がなくなった「ムーンライトえちご」のようにフェードアウトするのが関の山でしょう。
一方で「カシオペア」の廃止は予想外という人も少なくなく、確かにデビューから16年と言う時は経っていますが、それをも踏まえてのSUS構造のはずで、他の寝台列車のように老朽化を理由には出来ないはずです。
公式の理由は「今までの機関車が走らせられないから」ということですが、確かにEH500でもなく未だにED79に牽引させているとはいえ、新幹線開業後対応のEH800での牽引は不可能なのか。取るに足らない改造の問題であれば、「やる気が無い」の一言でしょう。
とにもかくにも2016年3月で「カシオペア」は寝台特急列車としての運行が終了し、2017年春に「四季島」がデビューするまでの間は北海道へのクルーズトレインの運行は無し、と割り切るのか、という話であり、しれっと「カシオペア」がEH800牽引で乗り入れるような気もしますね。「四季島」運行開始で「カシオペア」が即座に廃止になるとも思えませんし。
結局は「やる気」の問題に帰結しますが、それよりも大きいのが、「一般列車で運行するのがバカらしい」ということでしょう。
一般列車としての寝台列車、夜行列車の運行は風前の灯ですが、一方でJR九州の「ななつ星」は今まで運行が無かった(昭和中期にまで遡るような)区間での夜行運転をしているわけで、公共交通機関としての認可運賃・料金に縛られない「代金」を領収できる「クルーズトレイン」でがっぽり稼ぎたい、という本音が丸見えです。
夜行列車の運行維持には云々かんぬん、と理由を並べ、社会派諸氏もそうだそうだと経営通振りを示していますが、「クルーズトレイン」ならアドホックの運行でも対応できます、ということですから、どれだけのコストが発生し、ただ1回の運行で負担できるのか。首尾一貫した説明が聞きたいものです。
まあ「クルーズトレイン」の価格は下世話な表現を使えば「ぼったくり」と紙一重であり、「ななつ星」もコストアップを理由としていますが、ひと声10万円の値上げと、公共交通とは全く別物の世界です。
そういえば以前「カシオペア」を使った特別列車の価格の妥当性を検証したことがありますが、どう積み上げても10万円単位の「付加価値」が乗っかっているわけで、平均客単価が何倍にも跳ね上がるのですから、そりゃ「寝台特急列車」として走らせるのがバカらしいのも分からなくもありません。
金さえ積めば肥薩線にも夜行列車が走る、というのを見ると、これが「大人の事情」なんだな、ということなんでしょうね。
同時に青函トンネルは切り替え工事のため、12月30日夜から1月2日早朝、そして3月22日から改正前日まで総ての列車が運休するため、改正前の「乗り納め」は3月25日ではなく3月21日(「はまなす」は3月20日発)となると思われます。
ちなみに津軽線も新中小国信号所の切り替えがあるため、蟹田℃O厩で当該期間中の列車が運休します。
3月改正で「トワイライト」、8月に臨時運行の「北斗星」が廃止となり、今また「はまなす」に加え「カシオペア」まで廃止と、一般列車として運行する寝台列車(寝台車)は客車列車は全廃、残るは285系電車の「サンライズ」だけになります。
夜行列車自体、臨時運行の「ムーンライトながら」「ムーンライト白馬」を残すのみとなっており、「サンライズ」はJR東海、西日本持ちの列車でもあり、今回のリリースとは直接絡まないことから、夜行列車自体が3月で一気に廃止になってもおかしくない状況です。
「はまなす」はかつての「ミッドナイト」のようなスタイルで生き残るか、とも思われましたが、本州連絡の大半は航空機でカバーできるということでしょう。仙台だと新千歳行き最終が20時40分発、新千歳発の始発が9時ちょうど着ではわざわざ夜行を介するまでもない感じです。
「ミッドナイト」スタイルで生き残るとしても、「北斗」と共通運用の気動車使用でしょうから、「ドリームカー」などのアコモが総て消えるわけで、ノーマルのアコモになって乗り得感がなくなった「ムーンライトえちご」のようにフェードアウトするのが関の山でしょう。
一方で「カシオペア」の廃止は予想外という人も少なくなく、確かにデビューから16年と言う時は経っていますが、それをも踏まえてのSUS構造のはずで、他の寝台列車のように老朽化を理由には出来ないはずです。
公式の理由は「今までの機関車が走らせられないから」ということですが、確かにEH500でもなく未だにED79に牽引させているとはいえ、新幹線開業後対応のEH800での牽引は不可能なのか。取るに足らない改造の問題であれば、「やる気が無い」の一言でしょう。
とにもかくにも2016年3月で「カシオペア」は寝台特急列車としての運行が終了し、2017年春に「四季島」がデビューするまでの間は北海道へのクルーズトレインの運行は無し、と割り切るのか、という話であり、しれっと「カシオペア」がEH800牽引で乗り入れるような気もしますね。「四季島」運行開始で「カシオペア」が即座に廃止になるとも思えませんし。
結局は「やる気」の問題に帰結しますが、それよりも大きいのが、「一般列車で運行するのがバカらしい」ということでしょう。
一般列車としての寝台列車、夜行列車の運行は風前の灯ですが、一方でJR九州の「ななつ星」は今まで運行が無かった(昭和中期にまで遡るような)区間での夜行運転をしているわけで、公共交通機関としての認可運賃・料金に縛られない「代金」を領収できる「クルーズトレイン」でがっぽり稼ぎたい、という本音が丸見えです。
夜行列車の運行維持には云々かんぬん、と理由を並べ、社会派諸氏もそうだそうだと経営通振りを示していますが、「クルーズトレイン」ならアドホックの運行でも対応できます、ということですから、どれだけのコストが発生し、ただ1回の運行で負担できるのか。首尾一貫した説明が聞きたいものです。
まあ「クルーズトレイン」の価格は下世話な表現を使えば「ぼったくり」と紙一重であり、「ななつ星」もコストアップを理由としていますが、ひと声10万円の値上げと、公共交通とは全く別物の世界です。
そういえば以前「カシオペア」を使った特別列車の価格の妥当性を検証したことがありますが、どう積み上げても10万円単位の「付加価値」が乗っかっているわけで、平均客単価が何倍にも跳ね上がるのですから、そりゃ「寝台特急列車」として走らせるのがバカらしいのも分からなくもありません。
金さえ積めば肥薩線にも夜行列車が走る、というのを見ると、これが「大人の事情」なんだな、ということなんでしょうね。