Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

今になっての手ぬるい批判

2010-10-08 00:17:00 | 時事
仕分けの女王?蓮舫行革相の国会内でのファッション誌撮影が問題になっています。

10月7日に参院議長から注意を受けたことでメディアが大きく取り上げていますが、なんかこのニュースを見てデジャブの感覚が、と思ったら、9月24日に各メディアが国会内で撮影したことを報じてるじゃないですか。

しかも当時は「今をときめく」時代の人が新しい試み、とばかりに好意的なニュースとして報じているだけに、今になって国会の規則違反だ何だと手のひらを返したように騒ぎ立てるのはなんとも厚顔無恥です。

そもそも西岡議長も間が抜けたな話と言うか、半月近くたってからルール違反も何もないでしょう。
そんなものはすぐに注意しないと意味がないですし、知らなかったとなればそのほうが問題です。

まあメディアの手のひら返しは毎度のこととはいえあきれ返るしかありませんね。
民主党びいきのメディアにとって、唯一ャCントが稼げる事業仕分けのシンボル的存在ですから、もう無条件で持ち上げているわけで、その流れで国会内での撮影も「さすが蓮舫さん」と言う感じだったんでしょう。

それが実は規則違反と分かったからもうお笑いです。
半月前の喝采はどこへやら、と言うところですが、行革相のマイナスにならないように配慮することは忘れないようで、西岡議長の注意に反省、と言うしおらしさを前面に押し出した報道です。

これが自民党ならネチネチと批判するのでしょうが、そうはしないあたりがメディアの偏向とまでは言いませんが、体質を表しています。

休日分散化よりも前に

2010-10-08 00:08:00 | ノンジャンル
以前唐突にぶち上げられて非難轟々だった地域ごとの休日分散化ですが、またぞろというか懲りずに検討を続けているようで、「休暇改革国民会議」なる会合が開催されたそうです。

こんな有識者会議の開催にも税金が使われているわけで、もうその存在自体が仕訳けるべき存在ですが、百害あって一利なしのこのプラン、永久に封印と言うか、「やりません」と断言して国民を安心させてほしいものです。

そもそも普通の国民にとって、オンがあってのオフであり、オフのためにオンが振り回されたら意味がありません。そうしたごく基本的なことが分かっていないのが観光庁であり、観光産業への経済効果が何兆円あっても、社会全体での経済停滞や不便と言った有形無形の被害を考えると、計り知れない損失が待っています。

ブレーンを見てみると観光業界の入れ知恵で動いていると邪推したくなる感じですし、長官自体が前職での「経営成績」をみると経済、経営感覚に疑義を抱かれても致し方がない様子では、天下の愚策としか言いようがありません。

もちろん観光業界の振興も考えないといけないのですが、それこそ「1000円高速」のような「劇薬」をどう活用してきたのか。時間があってもアクセスが安くなっても、肝心な業界の魅力、コストパフォーマンスがなければ時間もお金も振り向ける気は起こりません。

また、リーマンショック移行の景気後退局面、サラリーマンの年収減少が過去最悪となったというようなニュースが聞こえる中、オンの維持も難しい中でオフに手など回らないと言う状況でのこうした議論は間が悪いと言うか空気が全く読めていないわけで、こうした点からも「経済、経営感覚の欠如」が伺えます。

そういう意味では昨年のシルバーウィークに合わせて秋の行楽シーズンに「旅と休みはちょっと長めがいい」なるャXターが貼られていますが、この観光庁と業界団体の宣伝、平時であればなるほど、と振り返る契機になるかもしれませんが、収入減少に人生設計を見直している人が多いなかでのこうした宣伝はまさに太平楽と言うか能天気の誹りを免れ得ません。



家族で沖縄で三線体験、そりゃ楽しいでしょうが、首都圏からそんな旅行をしたら一体いくらかかるのか。よしんば休暇がもらえても「安・近・短」が精一杯。まさに「アホかいな」の世界です。

一方でこうした休暇取得について今朝の朝日のオピニオン欄はなかなかいい視点を提供しました。
家族旅行の阻害の原因に学校での休暇取得の問題を指摘しており、子供が休暇をとれない風潮も一因としています。

確かにそれはいえる話で、実は勤め人の場合、連休や飛び石連休に有給休暇をつけて大型化するということはある程度可能です。特にお盆は社休日の設定ではなく有給休暇の取得で休むケースも多いわけです。

有給取得もこうしたケースにおいては比較的抵抗感がないのですが、一方でそうやって捻出した休暇に子供と一緒、となるとここが最大の関門なのです。

子供には夏冬春の長期休暇がありますが、勤め人にはそうした休暇はありませんし、それにあわせる、勤め人が40日の夏休み、などということは不可能です。
一方で大型連休や飛び石連休において学校はカレンダー通りなのです。大型連休の場合、製造業はメーデーが休みのことが多く、カレンダー通りの休日との谷間になる4月30日や5月2日も連休前後の休日カレンダーを調整して社休日とし、大型連休とするケースも多いです。(会社としてもそのほうが製造ラインを一斉に止められるなど都合がいい)

しかし子供はカレンダー通りなので、4月30日から5月2日までは通常通りとなるので、実は子供の世界においては「大型連休」と言う感覚がいまひとつといえます。
ですから特に上記の3日間、父親は家で手持ち無沙汰、「亭主元気で留守がいい」じゃないですが邪険にされてしまう、というケースも多いのです。

こうした時に学校を休ませやすい環境が実は休暇の取得向上や観光振興有効と言うのは確かに首肯できます。
休んでもすることが無いどころか「粗大ごみ」扱いなら会社に行くしかないわけで、そうなる原因が子供のスケジュールであれば、そこを変えるべきでしょう。学校のスケジュールは会社のスケジュールと違い、学年の終了やカリキュラムの進捗さえ揃っていたら、始終業時刻も含めて柔軟に対応できるし、そうすべき存在です。

しかし現実はというと、今はだいぶ少なくなりましたが、「皆勤賞」という評価がありますし(忌引以外は休んだらもらえない)、生徒を部活動に強制参加させて、個々の部では平日はもちろん、休日も練習や試合などのスケジュールをびっしり組んで拘束し、休むとレギュラーから外すと言った対応をするなど、ひどいときにはカレンダー通りの休日取得すら阻害しているのが今の学校です。

ですから永年勤続記念の休暇をもらったので家庭で海外旅行に出かけたけど、学校に海外旅行で休むとは言いづらく、遠い親戚の法事といったウソの理由で休ませた、というケースも多々あるのです。
更に言えば永年勤続休暇には勤続年数にもよりますが旅行券など「軍資金」が付くケースがあり、せっかくの連続休暇は家族旅行をしましょうと言う雰囲気になっているのですが、企業ですらそうした福利厚生で後押ししているのに、休暇取得に対する意識改革が一番遅れているのが学校というのは火を見るより明らかでしょう。

冒頭に戻って休日分散化検討の契機となった、なんでわざわざ混み合う時期に旅行やレジャーに出かけるのか、と言う問題。
実はその理由の多くは、子供がカレンダー通りにしか休めない、というところに行き着くのです。
年に1日くらいは有給を取って友人と平日ゴルフをするのは容易でも、同様に有給を取って比較的空いている平日にTDRに家族でお出かけ、となると極めて難しい現実がそれを後押ししていることを考えると、地域別の分散といった能天気なプランに固執するよりも影響が少なく実効性が高い対策はなにか、分かりそうなものです。