Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

一発激Vリーズ 補遺

2010-10-03 23:12:00 | 交通
第三京浜保土ヶ谷PAの食堂の宣伝を取り上げた前回の一発撃ナすが、そこの「週間」の誤植、よくある間違いではありますが、やはり気をつけたいものです。

ただしこの手の間違いは至るところにあるわけです。



これはこの夏乗った某フェリーですが、「誠に『恐宿』では御座いますが」とは恐れ入ります。
まあフェリーだから笑って済ませられますが、これが旅館など宿泊施設だったら、「恐ろしい宿」ではございますが、といわれたらぎょっとするとかしないとか。

余談ですが、先年廃業した両国予備校。両国駅近辺の総武線沿いにあるビルのあちこちに校舎を展開してましたが、「医歯薬科専門」の看板、以前は「専」の右肩に点が付いていたとか、「門」が「問」だったとかという噂がまことしやかに言われていました。

「門」が「問」だった看板は実際に私も見ており(もちろんその後程なくして直ってましたが)、予備校がこれではかなり信用にかかわるでしょうが、四半世紀以上前のこと、かなりおおらかだったようです。



検察批判論を超えて

2010-10-03 11:52:00 | 時事
郵便不正事件の中で瓢箪から駒のように出てきた検察の資料偽造事件。実行犯の特捜検事の逮捕に続き、上司までが犯人隠避の疑いで逮捕されました。

もはや検察の信頼は地に堕ちた感もあり、特捜部の解体も声高に出てきていますが、では検察はいらないかと言うとそうではないわけで、不要論ではなく再建、出直しをどうするかということを考えるべきでしょう。

特に気になるのは特捜の解体論。ではこうした捜査のすべてを警察が行うとして、今までの警察の対応を見ていて十分期待に応えられるかと言うと甚だ心許ないわけです。
逆にそれだからこそ特捜が世の中に恐れられてきたわけで、この機に乗した特捜廃止論の中には、それで「枕を高くして寝られる」層の声が相当数混ざっているのではないかという疑念を感じます。

そうした層に加え、もともと反権力で警察や検察が大嫌いなメディアの体質もあり、叩けるものは何でも叩けという感じになっていますが、そうした色彩の強い朝日に出ていた記事は意外なまで冷静でした。

いわく、今回の事件は郵便不正事件での「検事の見立て」に固執したことで無理をしたという背景がある中、隠避隠蔽は無いとする元上司の逮捕で、組織ぐるみの犯罪という筋書きを絶対視すると、それこそ郵便不正の二の舞になりかねないという指摘です。

もちろんある程度の見立てが無いと捜査は出来ないのですが、もっともな話であり、そこをきちんと検証できるのかどうか。反権力、反検察のあまりダブルスタンダードで臨んではいないか、メディアの質が問われます。

なお、特捜解体論にも首肯できる部分はあるのですが、要は捜査機関が立件した事件を裁判にするかというチェック機関である検察が、捜査機関も兼務しているというリスクは確かにあるのです。
そういう意味では警察庁直属の捜査機関を設け、政治や行政、地方議会などの影響を排除した格好の捜査機関が可能であれば、特捜はいらないと言えますが、現状では難しく、安易な特捜廃止論はデメリットの方が大きいと言えます。

あとは陰謀論の世界ですが、どうも先の政権与党の政治家の立件を巡る攻防における検察批判に始まり、今回の事件、さらに尖閣諸島での船長保釈と、「政治と検察」の間になにやら軋轢というか、貸借の帳面が行き交っている気がするのはうがち過ぎでしょうか...





さて今回の事件で言われているのが「関西検察」の身内意識です。
現役、OB含め、関西の検察の結束力の強さは有名ですが、それがこうした事件の際に悪い方向に働いたのではないか、というのです。

確かにその傾向は見え隠れしますが、この問題、単に検察の世界だけでなく、関西全体の体質ではないでしょうか。

要はお国自慢ではないですが、関西至上主義、関西に対する甘さと東京、中央なるものへの敵愾心。
それが昂じて関西という地域単位での身内意識が醸成されているのです。

そういうとまた東京モンが、とか批判が出てくるのでしょうが、7年以上関西に身を置いていてそれを強く感じたことは事実なのです。

実はこうした意識が一番出てくるのが今回検察叩きに忙しいメディアでして、何かと付けて関西では、と意識した記事内容や、関西発祥なら特筆大書という扱い。そうした体質で「関西検察」を批判するというのもなんだかなの世界ですが。

まあそんな地域論、関西至上主義や敵愾心はメディアや2ちゃんねる、お国自慢系の掲示板の見過ぎ、と言われそうですが、現実には真顔でそうした発想をする人も少なくないわけで、先日もそうした話題を真顔で言う神戸地区の後輩に苦笑したばかりです。

また身内意識とそれへの隷属を求める空気があることも確かで、私自身の体験としてかなり前になりますが、ある事象について鉄道系の掲示板で議論になった際、相手が捨て台詞のように書き込んだ内容が「お前のような発想は関西鉄道趣味界では通用しない」というものでした。

まあ議論以前の問題であいた口がふさがらないというか、「関西鉄道趣味界?何それ美味しいの?」としか言いようがないのですが、相手は真顔でそれが絶対的な基準だと信じていると疑わせるに足る話であり、それから外れたらおおごとだと思っているのでしょう。

もちろん地域性は大事ですし、身内意識もほどほどなら有効ですが、今回の事件をはじめ、弊害や意識のズレが目立つのですが、それはインサイドからは絶対に分からないのが難しいところです。