Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

あおなみ線再び

2010-10-06 22:48:00 | 交通
先日名古屋までとんぼ返りで出張してきたんですが、仕事を終えて辿り着いた名古屋駅、予定の列車までまだ間がありますが、EX-ICの予約変更を試みると直近はB席ばっかり並んでいる感じで、結局夕食を摂り、時間つぶしをすることに。

で、出かけたのが経営破綻して再建中のあおなみ線。
いったんタワーズのあるほうに出ていたため、逆Jの字に名古屋駅構内を巡回しなければいけないのはやはり遠いです。


(並んでいるJR線太閤通口側の通路には連絡改札があるが)

とはいえあまり時間もないので次のささしまライブまでの往復にしたんですが、再開発用地のど真ん中にある駅、ぱっと見だと既存市街地に出る道すら不明なんですが、現地に降り立つと何とか道はありました。


(ささしまライブ駅)

というか乗降客がパラパラといることも驚きなわけで、見識を新たにしました。
わずか1区間の往復でしたが、意外だったのが金城ふ頭発の上り列車もそこそこ乗っていると言うこと 。夕ラッシュ10分ヘッドの最後のあたりの時間帯ですが、下りは座席定員+α、上りは座席定員の7鰍ッ程度という感じ。金城ふ頭などの業務エリアの通勤利用がそれなりにあるということでしょうが、上下とも絶対数としてはちょっと寂しい感じです。

それに先立つ名古屋駅のホームで驚いたのは、「列車が通過します」の表示が出てきたこと。


(列車が通過します)

普通列車しかない路線の終着駅で「通過」とはこれいかに、と思ったら貨物列車の通過。
稲沢線への出入りを兼ねているのかな、と思ったら、あおなみ線自体、名古屋貨物ターミナル駅までのJR貨物の営業があるんですね。おおさか東線での貨物列車のような意外感を感じました。(地元の人には当たり前の話でしょうが)


(貨物列車が通過)

帰りの列車を待ったささしまライブ駅。人気がない駅の隠れた?名物は夜景ですね。
タワーズなど名駅周辺のビル群を遠望するのもよし、水銀灯が輝く車両基地に見入るのもよし、なかなか楽しめました。


(名駅方向を見る)

しかし現実に返ると経営破綻という事実がのしかかって来ます。
ささしまライブ駅にあった名古屋市交などの路線図は愛知万博当時のものに紙を貼って修正したものというように、苦しい台所が透けて見えます。


(「万博八草」を消した跡)

最後に、ひとつ思うにこの線の不振、「あおなみ線」という「佳名」がかえって徒になっているのかもしれません。
聞こえや見栄えはいいのですが、どこに行く線かがはっきりしません。名港線だと地下鉄がもう使ってますが、西名古屋港線とか、金城ふ頭線とベタでもいいから行先が分かる路線名のほうが、ああ、あそこに行くのならこの電車か、と記憶を呼び起させる効果が期待できます。


電波の害毒

2010-10-06 22:36:00 | ノンジャンル
今朝の東京朝日の「声」欄にあった投書です。
赤い羽根募金で声を張り上げて募金をしている子供たちに、何も分からない子供に金集めをやらせている、おかしい、恐ろしい、という感想を持った老女が、同じ感想をつぶやいた老女がいてああやっぱり、と安堵したという内容。

朝日の「声」欄と言うと名うてのデムパですから真顔で取りあうだけ時間の無駄ですが、まあ東京朝日、大阪朝日ともよくもまあ浜の真砂が尽きぬが如く電波を揃えるものです。



しかし社会奉仕や社会活動にケチをつけるにも程があるというか、ついに赤い羽根すら対象ですか。声を張り上げての募金と言うとあしなが育英会もそうですが、こちらもお気に召さないのでしょうね。こうした人にとっては。

確かに子供はやらされ感もありますよ。こういった募金活動を地域の集団でやった際の経験としては。
でもね、声を張り上げてまじめにやってるんですよ。いちゃもんをつける連中寄りかはよほど募金の意義だって理解しています。だいたい、街頭に出る前に運動の意義くらい説明してますから。

募金の行く先だって確かに不明朗な点もあるでしょうが、赤い羽根クラスになると概ね正しい使い方ですよ。怪しげな団体の募金と一緒にするような印象を与えかねない投書を掲載すること自体が不見識です。

それにしても、やらぬ偽善よりはやる偽善。小さな善意の積み重ねで成り立っている「助け合い」にいちゃもんをつけて何が楽しいのか。こうした「善意」が崩壊して何のメリットがあるのか。善意の輪が途切れた時、同じ効果を得ようとするとその分社会コストがかさみますし、それを拒めば救済の手が途絶えます。
こうした無思慮な発言とそれを掲載して世論にしようとするメディアが、社会を壊していくのです。

さて、この投書を見て思ったのは、この手の老人の「害毒」です。
思い込みが激しく、理解しようともしないで、誤った情報や解釈に凝り固まるだけでなく、誰彼となく話しかけてそのユニークな意見を広めようとすること。
私自身、路線バスの中でこの手の「ユニークなご意見」を話しかけてくる老人に辟易したことが少なくありません。

もちろん相手にしなければいいのですが、こういった「クチコミ」というのは案外と広まるものです。
そういう意味では、戯言と無視するだけではなく、積極的に否定していかなければならないのかもしれません。





苦笑するしかない副読本

2010-10-06 22:28:00 | ノンジャンル
学校の教科書、特に社会科系のそれというと、我々のような社会人が口端に上らせる時は概ね検定を巡る左右の鍔迫り合い関係ですが、別に左右に分かれて論争するわけもなく、どちらかと言うと当時の左鰍ゥった教科書を懐かしむと言うか、嗤うようなスタンスであることが多いです。
先日も上司が故家永三郎氏の教科書を話題にし、いきなり記紀を否定する内容はすごかったな、と笑ってました。

さて、教科書ばかりに目が向いていますが、実はなかなかトンデモなのが副読本です。
私が中学生のときの副読本は「朝日ジャーナル」や「世界」もかくやというほどの内容で、公民系の項目だとどこのアジビラか、というような激しい内容でしたし、地理か歴史の項目の北朝鮮の記事では革命の申し子で先進の北朝鮮、軍事独裁政権で遅れた韓国という信じられない内容が真顔で書かれてました。(ただ1970年代後半だと両国の差はそれほど離れてなく、重工業の北、軽工業の南という産業構造でしたね)

まあ今ではそんなトンデモも姿を消したようですが、変わって増えた?のが検定が無いのをいいことに氾濫する誤記の類です。
まあ子供が一夜漬けで勉強していたときにたまたま見てしまったのですが(苦笑)、すごい内容です。

地理で九州各県について県別にまとめている、と思ったらなぜか大分県と鹿児島県の項目がなかったり、関門海峡大橋という新しい橋が出来ていたり、博多とプサンを結ぶフェリーがあったりします。(博多とプサンを結ぶフェリーはありました。勉強不足でした)また中国地方と四国地方を結ぶ本四架橋は何本か?という引っ鰍ッ?問題があったり(明石鳴門ルートは近畿地方を結んでいるから2本と思いきや、答えは3本だったりします)、熊野古道ブームで観光業が潤う、と言う内容だけでどこの県かを書かせる問題とか(熊野古道は観光地として脚光を浴びているエリアだけでも三重、奈良、和歌山の3県にまたがってますね)、 八郎潟を干拓して出来た土地を八郎潟と呼ぶなどもうやりたい放題です。

単純誤記や日本語として妙なのも多く、「しまなみ街道」といった定番の誤記や、「中部地方には名古屋市を中心とした日本の三大都市圏がある」という意味が通らない文章も。
思わず子供から引っ手繰って間違い探しに勤しみましたが、真顔で学ぶ子供はかわいそうです。