Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

業界流塩分補給

2009-07-16 00:01:00 | ノンジャンル
山手線の車内にあるテレビモニター。ドア上1対のうち左側は番組やCMなどを流していますが、最近流れるようになったCMが異色です。

いきなり火花や溶銑が飛び散る鋳物工場の熱気が伝わりそうな映像。
作業員を整列させた職長?が「日本から最高の塩分補給を導入しました」と紹介したのが相撲取り(爆)
塩を水戸泉のように鷲掴みにして作業員の顔面に撒くというお約束のギャグに乗って出てきた商品が「塩熱飴」、なるほど、炉前と言うのは梅干しや塩を積んでいるくらい塩分補給が必須の職場ですから、塩分補給を謳う商品なら納得ですし、馴染みがないけどインパクトのある舞台を使うとはなかなか通だな、と思った瞬間出てきたメーカー名を見て仰天です。

てっきりお菓子とか食品メーカー、もしくは医薬品系かと思ったら、「ミドリ安全」だったのです。
現場用品のメーカーですよ。「なかなか通」どころか、現場側からの商品だったとは驚きです。



で、ここからはちょっとマジな話。
前に事業所時代に安全教育を受けていたという話をしましたが、熱中症関係の教育も受けました。
炉前など熱中症の危険性があるわけですが、熱中症と言うのは馬鹿にならないわけで、年間20人程度の死亡災害となっているのです。
兵庫県内に限っても死亡災害の数字は出ませんでしたが、休業災害として年間40人程度。墜落、転刀A挟まれ事故といった労災の「定番」のように常に意識されませんが、実は脅威です。

水を飲めば、スメ[ツドリンクなら万全、と思いますが、現場の熱中症対策としては不十分なわけで、市販のスメ[ツドリンクではナトリウム、カリウムなどの補給としては十分でなく、糖分を過剰摂取するだけと言われました。
実はこういう環境用にイオン濃度を濃くした飲料があるそうで、それくらいでないと有効でないという話には驚きましたが、だからこそ現場用品メーカーが作った「特殊な」塩分補給用の飴が成立するのでしょう。