Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

官より民と言えた義理か

2009-07-23 00:32:00 | 交通
ジャーナル9月号が出ましたが、8月号から派生した話題です。

バスコーナーは「公営交通を取り巻く最近の状況」と題して鹿児島と熊本の事例をレメ[トしてましたが、ここでどうも引っかかるのが鹿児島です。

市営バスの運行エリアに昨秋、鹿児島交通が参入して「官より民」といったスローガンは掲げるわ、値段は安く設定するわと競争意識もろだしの状態になっているそうです。

これだけだと元気な民営バス、というお決まりの評価になってしまうところですが、その攻勢をかけている事業者が事業者だけに素直に評価できません。
要は鹿児島交通、いわさきグループなんですが、ここがこれまで鹿児島県内の交通事業に関して何をしてきたか、と考えた時、「官より民」と偉そうに言えた義理か、と言わざるを得ないのです。

島嶼や大隅半島をはじめとするローカルで不採算部門の撤退を巡るごたごた。特に奄美大島では撤退すると言っておきながら状態の良い路線だけしばらく手元に残して、撤退の受け皿となるはずの会社を振り回したように、あまりお行儀がよくないとしか言いようがなかったわけです。

そういった不採算部門の撤退においては「民から官」で官に負担させて、儲かりそうなところでは「官より民」と言って官から奪うというのはどうなんでしょうね。
官のお世話になどなっていない、迷惑などかけていない、という清廉潔白な状態で官に戦いを挑むのならわかりますが...