Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

ベースは言いがかり

2007-09-13 12:19:10 | 時事
朝青龍問題はもうおしまい、と言いましたが、ちょっとこれだけはいただけません。


横審の内舘委員が「引退勧告」を個人的に語ったと報じられています。
まあ秋場所前の横審稽古総見でも厳しい意見が相次いだわけで、その流れで考えれば「自然」なんでしょうが、この人の過去の横綱に対する姿勢を見る限り、額面どおりに受け取るわけにはいきません。

そもそも同じ所作でもこの横綱がやると気に食わなく、他の力士だと無問題どころか賞賛というダブルスタンダードを公言しているような「見識」で横審委員と言うのは悪い冗談です。
特に左利きの横綱に対し、手刀を左手で切るのは問題と噛み付いたのは、「左利き」という身体の特徴に対する無理解であり、差別ともいえます。
(手刀を切った手で懸賞を取るので、利き手で行うのが自然)

また、懸賞金を括った紐を摘んで受け取ったのは品位に欠けると言うのも言いがかりであり、昔のように大一番でも10数本、20本かかったらニュースになるような時代と違い、1つの企業が1つの取組に何本もかけるようになり、軍配の上にてんこ盛りに懸賞金の包みが載っているのです。
これを昔のように粋に受け取るなんて不可能であり、かといって鷲掴みは昔から見苦しいとされていましたから、紐を摘むのは止むを得ないところです。

もしそれが気に入らないのなら、どうすればいいのか見本を見せてもらいたいものです。
最近では横綱も両手で押し頂くように受け取ってますが、逆に天下の横綱ともあろう存在が懸賞金を有難がり過ぎている印象を与え、見苦しいですが、内舘委員的には「美徳」なんでしょうね。

そもそも相撲に造詣が深く、女人禁制にも理解があるのなら、横審委員になって相撲のシステムそのものに口をさしはさむこと自体がおかしいとは思わないのだろうか。
このあたりもお得意のダブルスタンダードなんでしょうが。