庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

悪しき前例主義に陥るのは、他人に依存する怠惰な習慣。

2021-01-22 | 管理社会・人工知能問題

将来に向けて希望を持てる社会に転換する活動に、大きな障害となるのは、既得権構造にある。

安心できる状況に固執すると、失敗のない生活、仕事に埋没して、すべては、以前からやっていた方式に依存する。

これが、既得権構造を容認して、失敗しない道を選ぶことになっていくが、世界の変化と進展からは取り残される。

それに対応する知恵は、前例から導かれると考えるのは、安易すぎる。

自分の頭でしっかりと理解をして、その上で判断するなら、前例に従って物事を運ぶのは、先人の知恵を活かす上で、当たり前のことである。

しかし先人の知恵の中身は、一時代前の環境、技術、システムにおいては最良であっても、それが日毎に変化しているから、見直しが必須だ。

それを怠って、とにかく今までやっていたから、何の問題もない、と過信して知恵を使わない習慣が染み込んでいては、腐敗が始まる。

人も組織も、常に時代の変化と技術進化を読み取って、新たな知恵を働かせることで、適切に対応できる能力が育つ。

日本人は、1990年代の世界の激動期に、その見直しを真剣に実行してこなかったことで、世界の変化から遅れ、技術進化にも対応が遅れた。

今の苦境は、その怠慢なツケが回ってきているので、悪しき前例主義に安住することなく、自分の頭で考えて活動を続けることから、やり直すのだ。


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