米朝首脳会談を終えて帰国したトランプ大統領に対し、アメリカのメディアは、相変わらずにトランプ氏の成果を批判することに忙しい。
最大の焦点である非核化は、北朝鮮の言葉を信用するという、具体性のない説明には、「曖昧な説明のみに終始」と、成果を低くみた。
その代わりに、終戦協定への言及とか、米韓合同演習の一時中止など、影響の大きい譲歩をして、北朝鮮を利する勇み足ぶりを批判する。
しかし、北朝鮮にとっては、体制保証としてもらえることを条件に、核武装の完全放棄と長距離ミサイルの廃棄を約束しているのだ。
この6年間には、国民生活を犠牲にしても、国を挙げての北朝鮮の存在感を世界に示して、アメリカとの首脳会談が実現したのである。
その国民の最大の成果を差し出して、完全廃棄を約束した金正恩の覚悟を、トランプ大統領は本気度を見て取ったのだ。
期限とか具体性のない口約束だと非難するのは勝手だが、軍事的な圧力誇示で戦争の危機を批判したメディアは、前言を忘れている。
北朝鮮は、社会主義立国の理念を放棄し、シンガポールのような経済発展による理想的経済立国を目指すと、転換したのだ。
今更核武装を引き延ばすメリットは全くなく、1日も早く核武装放棄を実現して、外国の資本を導入しての、経済発展を目指す国家目標だ。
その大きな転換を直視しないで、表面のあら探しをするメディアは?