庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

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金正恩はトランプの言い値で北朝鮮を非核化を約束。

2018-06-10 | 核エネルギー・原子力問題

北朝鮮の悲願としてきた米朝首脳会談の開催が、実現する段階となって、金正恩委員長はトランプ氏に非核化の意思を明確に伝えた。

トランプ大統領は非核化を前提とした、その先にある終戦協定の締結交渉へも言及し、さらには、在韓米軍の縮小のかのせいまで言及する。

すでに非核化の宣言は明確であるが、問題はアメリカの体制保証の中身と、核兵器の廃棄の検証方法、後戻りのない制度の合意などだ。

体制保証の取り決めには、アメリカの政権交代があった場合でも、北朝鮮の現政府の体制に干渉しない、取り決めであるが、実現は困難だ。

また、北朝鮮全土に広がっている可能性のある、核兵器の研究拠点と設備、そして、隠蔽が可能な資料や部品をどのように検証するのか。

核兵器の研究者、開発チーム、製造技術者など、どこまで把握するか。

とても短期間で実行できる可能性は、ほぼゼロである。

その点の困難さは、トランプ大統領にも理解が進んでいるので、即時の核兵器の完全廃棄を、首脳会談で合意することは不可能だ。

そこで、どうやら『トランプ流の飴と鞭になるような制度』を検討して、金正恩の要求する「段階的な核兵器の完全放棄」を取り決める。

実質的には、北朝鮮の責任での作業になるが、検証の方法をトランプ流にするだろう。

廃棄の事実が検証されて、核兵器の無効果が確認されるに応じて、経済制裁の措置が緩和されるのだ。