庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

親米路線とはアメリカ軍関係者の言いなりになることか。

2012-09-27 | 国創り政治問題
民主党の迷走外交は、今さら批判する必要もないが、今回の「オスプレイ騒動」は、許しがたい「国民に対する欺瞞行為」である。
本来は、無人の地域に造る米軍基地用に開発した「戦争兵器」を、技術的な無理な設計で、どうにか使えるレベルにした段階の「未完成技術」を、安全性を確認したと、言いくるめられた。

このブログの2012年8月18日に書いた様に、オスプレイは垂直離着陸機の試作機であって、完成品ではない。
テレビ朝日の9月27日「モーニングバード・そもそも総研」のコーナーで、玉川氏が解説していた。
安全性は、明らかに従来機よりも劣っている事実を、まず理解しておくべきだ。

オスプレイの欠点は、「オートローテーション機能」が欠落していることだ。
防衛省の資料では、米軍の説明を鵜のみにして、エンジンが停止しても、プロペラが回り続ける「オートローテーションもどきの機能」は、備えている。
ところが、プロペラが小さくて機体重量が重いので、プロペラが回っていても、機体を安定して操縦しながら不時着出来る性能にはできていない。
つまり、エンジンの不調は、すぐに墜落の状態に陥る、と言うのが正しい。
防衛省は、そのようなコトと知りながら、「オートローテーションの装置は備えている」、とウソ同然の説明をしている。

欺瞞的な説明で安全性を確認したとする防衛大臣の責任は、どうするのか。
国会議員でもなく落選する懸念もないので、ウソを言い続けることができる。
野田首相は、新型兵器のことなど理解する能力もないが、この様な「本来は無人の地域の米軍基地」の用途で開発した「安全性割り切り型の戦争用機器」を、人口が密集した「世界一危険な米軍基地」に配備することを認めている。
しかも、操縦が難しいレベルであることは承知の上で、「新米のパイロットの操縦訓練」を人家のある地域で実施することも承認している。

安全性の疑いのある『教習用自動車』で、繁華街の中を【仮免許のドライバー】が、「運転技術向上の路上教習運転」をどうどうと認めている様なものだ。
なんで、こんな暴挙を認めざるを得ないのか。

それは、長年の対米追従一辺倒の慣習で、米軍関係者は日本には何を言っても、受け入れざるを得ない筈だ!という思い込みがある。
迷走続きで、外交分野の自信喪失政権では、米軍の言いなりしか出来ないのだ。