ある日 オットに 「年もとって 痴呆になるって どんなこと」と聞いてみた。
チホウというのは 人格やらなにやらが崩壊して ばらばらになって
いろいろな人生の時間の「欠片（かけら）」が
宇宙の星ぼしのように 漂っているのかと 思ったから。
そうしたら オットが言うには
「煮詰まること」 なのだそうだ。
それから 何日か その事について 考えたり思ったりしてみたら
そうかもしれない・・・ と。
たとえば・・・・
ある人は 大きな不安を常に抱えていて
何か自分に悪いものがやってくることを極度に恐れ
自分の周りを 何かで囲う。
本や 筆記用具や 食べ物の包装紙 ・・・
そんなものだ。
しかし それはすべて「紙」でできていて 「悪いもの」がやってきたときには
【３匹のこぶた】のように 森の狼がやってきて
「ふうふう の ふーっ」とその獣の息で簡単にふきとばされてしまう。
自分を守ろうとしているものが「レンガ」でないことなどわかっていても
紙の城壁を作ろうとすることが「ニンゲンとは」ということなのかもしれないが。
又 ある時。
気が弱そうで シャカイにおいて上昇志向が強そうでもない人が
ふと描いた絵の ある存在の「眼」が 非常に鋭く狡猾であり
その存在から不釣合いであることに気が付き
これも「ニンゲンとは」とは 考えずにはいられない。
ま
そんな事を考えたり思ったりしていると 私も「煮詰まって」しまい
これは 本末転倒。
転ばぬ先の pineapple 。
美味しかったな。
