カラスが啼くのは カラスの勝手。
でも
お父さんは お家へ帰ろう。
お父さんが あの日
鍬を入れた
あの家に帰ります。
明日の朝は 退院だよ。
たとえば・・・
ある朝の果物。
何気なく いつも手にして 口に運ぶ 果物の
形。
どれをとっても 「完全だ」
と
思う。
これ以上 デザインの変更の余地が
ない。
だれが こんな「完全」な形を
果物の数だけ考えたのだろう
と
思う。
ためしに そこの あなた。
人のこと ブツブツ言っていないで
まだ 誰も目にしたことのない
新しい果物のデザイン
考えてみて。
私たちの想像力など
その程度の ものだ。
と
朝 私は
思う。