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レボリューショナリー・ロード ~燃え尽きるまで/ REVOLUTIONARY ROAD

2009-01-25 11:14:34 | 劇場&試写★6以上

『タイタニック』以来の、ケイト・ウィンスレットとレオナルド・ディカプリオの共演ということと
各映画賞でもケイトの演技力に注目が集まってるこの作品
札幌駅にあるシネコンで観て来ました~
初日の夜なのにガラガラ~ 皆 007の方に流れたのかな?

 二人とも体型も成長しました

観てる途中ちょっと『アメリカン・ビューティー』思い出した。
そういえばケイトの夫で監督のサム・メンデス作品だった。
空虚さと絶望感を抱えた、家族の内幕を描いたような
決してハッピーに終わらない、ラブストーリーではない、人間ドラマ。

原作はリチャード・イエーツのベストセラー小説。

予告篇観ない様にしてたから、ポスターやタイトルの雰囲気から感動系の夫婦のラブストーリーみたいなのかな?とも思ってた。
けどそんなんじゃなかった。

1950年代アメリカ・コネチカット。
美しい妻エイプリル、かわいらしい娘と息子、郊外にあるマイホーム。
ニューヨークの街で「死ぬほど退屈な仕事」につきながらも、フランクの人生は順調だった。
しかし、二人は普通である日々に不満を募らせ次第に溝を深めていく……。



ひと目惚れから恋が始まり、夫婦となった二人。
郊外に可愛い家も購入、二人の子供にも恵まれて全て順調なはずだった。
平凡であることに恐れを感じ、自分の存在意義を見失ったような。
現実逃避するかのように、パリへ移り住むという夢を実現させようと夫に提案する。

ケイト演じる妻のエイプリルが最初から最後までかなり自己中心的で、思いやりがない人間に思えて
エイプリルの行動、セリフに全く共感できない
もっと夫や子供たち、家族のことも考えてあげてよ! って言いたくなった。
もしかしたら自分が妻という立ち場を経験してたら また違った考え方、
エイプリルの共感出来るのかもしれないけど。。。



かなりの割合で喧嘩シーン。

観てる方は傍観者だから、
人ごとの様にそれをみるか、我が事の様にそれをみるか。

罵り合ったかと思えば、翌日は手のひらを返した様に優しくなる妻、
夫以上に 現実に不安に感じてたのかもしれない...


去年観た、ルーマニアの問題定義映画『4ヶ月、3週と2日』みたいな感じもあったな。
あの映画と同じで、ちょっと古い時代の話。
話の舞台が50年代ということで、現代とはあらゆる部分で違うという点で
単に自分の考えとは比較出来ないのかな、、、、?

6/10 


長いようで短い人生、ある時点でふと「自分の人生、これで良かったんだろうか?」とか
「このままでいいんだろうか?今からでも何か変えられるんじゃないか」
って考えることって誰でもあること。
この映画の中でも妻のエイプリルは
たとえハタからみたら幸せそうでも、自分が昔思い描いてた自由がない
居場所を変えたらもっと違う人生になるんじゃないかと夢をパリに託す。

でも何度も言うようだけど彼女の行動はわたしは正しくないと思う。
自分の勝手な苦しみから逃れようとするばかりで
表面的に夫に自由をあげるといってはいるけど 家族のことは本気では考えてない。
あんなに可愛い子供だっているのにー。

『アメリカン・ビューティー』も実はあんまり好きじゃなかったんだけど
こういう一人の勝手な行動で迎える悲劇の結末っていうのが わたしは好きじゃないんだなー、、、、

でも映画としては、心の機微 孤独感や苦しみ 他人とのやりとりが
さすがサム・メンデス監督の演出と名役者たちによって上手く描かれてた
色々感じるものがある作品で観て良かった。

ケイト・ウィンスレットは評価されてるだけあって相変わらず素晴らしい演技をみせてる。


でもレオの方だって、もっと評価してあげていいくらい素晴らしかったです~
それともケヴィン・ベーコンがうまいのに賞レースとは無縁なように
上手さはもう暗黙の了解になってるのかー?


あ、『タイタニック』でもレオ&ケイトと共演してたキャシー・ベイツがすごくいいスパイスになってました~
(正確にはそのファミリーが)

この作品で個人的にいちばん良かった印象的なシーンはラストカット。
いつまでもレボリューショナリーロードにある家を幸せと憧れとして思いこみ、
グダグダと喋り続ける妻に嫌気がさして、何を言うでもなくただ補聴器のボリュームを絞る夫、、、、、
夫婦の行く末、関係をある意味象徴してるような。。。
(でもこんな現実じゃ悲しすぎる~

カップルで観るのはあまりオススメできない(結婚控えるカップルにはとくに!)
既婚の方がケイトの立ち場を理解出来るのか、どう見るのかというのは気になりますー
観たあとで色々話し合うことになるような映画でした。
ラブストーリーに思える日本のサブタイトル、余計


公式サイト
REVOLUTIONARY ROAD  2008年    アメリカ  119min
1月24日より公開中~


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'08 12/15 L.Aプレミアにて

ケイト、スクリーンの中よりも綺麗

キャシー・ベイツも♪


ラッセルさんも来てました~ 






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62 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは♪ (ゆかりん)
2009-01-25 11:52:22
うちのほうも10人いるかどうかでした。意外に少なくてビックリでしたよ。
どうもエイプリルに共感できなくてダメでした。
やはり家庭を持ってる人とそうでない人とでは感想も違ってくるのかなーと思いましたが。
「アメリカン・ビューティー」も役者さんは良かったんだけどあまり良かったとは思えなかったのでコチラもウーン・・・って感じ。
レオが出てなかった観に行かなかったと思いますよ。
でも2人とも素晴らしい演技だったんですけどね。
好みの問題かなぁ。
負けるなレオ様♪ (ともや)
2009-01-25 12:10:35
こんにちは、migさん♪
この自分勝手な2人は大嫌いなんだけど、その演技と劇中音楽とオチは素晴らしい映画でした~♪
チラシに書いてある"アカデミー賞最有力"って文字が、今となっては痛々しいですけどね(笑)。
ノミネートは助演男優と美術と衣装デザインだけなのね~。
観たんだ。 (あすか)
2009-01-25 12:44:43
やっほ、migさん。
これもう日本でも公開なんだね。
やっぱり結構ずしんと重たい系の話なんだねぇ。
でもケイトのこの映画での演技はずいぶんと絶賛されてたし、興味はあるなぁ。
でもなんだかんだで映画館にはいかずにDVDスルーになっちゃいそう(笑)
これ早く見たいんですけど! (rose_chocolat)
2009-01-25 13:09:11
なかなか今時間的にキツくて無理かもなー。
このテのやつ、大好きなんですが~~
『リトル・チルドレン』でのケイト・ウィンスレットの演技に、これが似ているような気がして~~
あーん うるうる(涙)
書いたらまた来ます!!
レオくん (にゃむばなな)
2009-01-25 14:17:12
ケイト・ウインスレットの印象が強すぎて、レオくんの印象が薄くなっていましたね。
でも彼も十分素晴らしい演技をしていたのだから、やっぱりもう少し評価してあげてほしかったですよ。
同じく (えい)
2009-01-25 17:49:26
これでオスカーに無視されるとは…。
ディカプリオって
何かヤッテしまっているのかな。
それとも周りのやっかみ?

なんだか当分受賞は望めなくなってきた感じ。
残念です。
こんにちは! (たいむ)
2009-01-25 18:56:33
migさん、こんにちは!
>印象的なシーンはラストカット。
溜飲が下がるラストカットでしたね(^^)

>ラブストーリーに思える日本のサブタイトル、余計
ですよね!こんなに怖い映画なのに(><)
そうよね~! (latifa)
2009-01-25 19:36:32
migさん、こんばんはー!
わ~い札幌でごらんになったのね?私の故郷なんですよん^^ 駅の側のシネコンなら、ファクトリーか、JRのタワーかな?

>もっと夫や子供たち、家族のことも考えてあげてよ! って
 私も思ったわ~! やっぱりケイト演じるエイプリルは、ちょっとなんかなぁ~って思っちゃった。

ケイトも演技上手だったけど、ディカプリオも上手だったよね・・・?ケイトはいつも賞に恵まれてるけど、ディカプリオは、ちょっと可愛そうだな~って思うわ・・・。
夫婦の心理。 (BC)
2009-01-25 21:27:35
migさん、こんばんは。

私も妻という立ち場を経験してたら、
この夫婦の心理にもう少し共感できる部分があったかもしれないなぁと思いました。

それと、子供達の気持ちも描かれていたら
家族像が明確に伝わってきたような気もしたかな。


P.S.
ケイトはプレミアのほうがスリムでキレイですね☆
こんばんは~! (kira)
2009-01-25 21:48:24
migちゃん~
やっぱりっというレオの演技に満足の1本でした♪
年齢を経て二人が贈る全ての恋人たち、
若い夫婦に警鐘をうながすいい作品でした
コチラのコメントを見ても、
レオの演技を評価してくださる皆さんの言葉にウルウルの、
ちょっと傷心の私です。。。