なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

副腎腫瘍

2019年06月06日 | Weblog

 一昨日転院してきた91歳男性は昨夜から発熱があり、呼吸状態が悪化して意識も低下した。喀痰吸引すると黄土色の汚い喀痰が大量に吸引された。胸部X線・CTで見ても、もともとの両側肺炎の陰影がかなり残っているので、ここが禁忌病変とは読影しがたい。

 末梢静脈からの点滴も前医での点滴痕が数か所あって、血管はつぶれている。頸部・胸部からの穿刺は難しいので、とりあえず大腿静脈からCVカテーテルを挿入して点滴と抗菌薬を開始した。転院3日目の今日、血液培養2セット・喀痰培養・尿培養と提出ことになった。

 

 内科の別の先生が外来で経過をみている84歳女性が、食欲不振で予約外の受診した。紹介患者さんを診ていた内科の若い先生(地域医療研修の内科専攻医)が診察した。

 大学病院で右副腎腫瘍と診断されていて、良性とされているという。ここまで巨大化すると悪性と同じではないか。それに内分泌腫瘍の良性・悪性は病理診断として難しいはずだ。下行静脈を圧排して、両下肢(特に右下肢)の浮腫が目立つのだった。

 入院の希望はなかったようで、今日は外来で点滴をして、明日の担当医の外来(受診予定日)にまた来てもらうことにした。入院でも診ているので、悪化した時の対応などは家族と相談しているはずだ(たぶん)。

 今日は会議が3つで病棟をちゃんと診れていない。明日は週末を乗り切る指示を出しておきたい。

 

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ダラダラとした (シロート)
2019-06-06 18:53:04
会議ぢゃないんですか?
先生が仕切らないと・・・
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