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なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

蜂刺症~アナフィラキシーショック

2018年07月26日 | Weblog

 今日の午前中は救急当番だった。ずっと救急隊から連絡がなかったが、午後0時40分に連絡がきた(午前と午後は1時で交代)。62歳男性が自宅で倒れているのを家族が発見して救急要請した。

 血圧が60台とショック状態だった。意識はぼんやりしているが、話はできるくらいだった。呼吸困難、酸素飽和度の低下はない。救急隊は点滴静注を開始した。最近は熱中症が多いが、今日はそれほど暑くないから違うかと思っていた。

 搬入時時、救急隊員から「蜂に刺されてます」と報告された。左手指に確かに刺された痕があった。全身の紅斑を認めて、血圧は70台だった。

 アドレナリン0.3mg(ml)筋注、ソルメドロール1gの点滴静注、ポララミン点滴静注、ガスター静注を行った。点滴を全開にして500mlが2本入ったところで血圧が100前後になった。3本目の点滴の途中で血圧が140まで上がった。全身の紅斑も薄くなってきた。

 一晩入院して明日まで経過をみることにした。昼食をとっていないので、病棟に上がる午後2時半ごろに空腹を訴えていた。点滴は血管確保の分だけにした。

 スズメバチですかと訊いたが、蜂の種類はわからないと言っていた。散歩していて蜂に手指を刺された。以前刺された時よりも痛みがひどかった。自宅に戻ってガレージで刺された部位に水道水をかけたそうだ。自宅内に入ったが、意識が遠のいて、一時的に気を失ったらしい(便失禁していた)。

 

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1 コメント

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水道水で (シロート)
2018-07-26 20:07:52
流さずに
43-5℃のお湯で温めると
蜂毒が不活化されますよね
アナフィラキシーに効果があるかどうかは不明ですが・・・
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