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なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

RSウイルス細気管支炎

2019年02月25日 | Weblog

 先週木曜日午前の救急当番の時に、86歳女性が救急搬入された。前日の水曜日に感冒症状(主に咳と咽頭痛)で内科新患を受診していた。内科の若い先生(内科専攻医)が診察して、killer sore throatの鑑別のために耳鼻咽喉科外来に紹介したが、咽頭の軽度発赤のみとされた。

 その日は自宅で転倒して、左前額部を打撲していた。つまずいたのかと訊いたが、覚えてないそうだ。尿失禁していた。搬入時に不整脈はなく、血圧も問題なかったが、38℃の発熱があった。インフルエンザ迅速試験(高感度)は陰性だった。

 胸部X線・CTで肺炎像はなかった。白血球数は正常域(ふだんと同じ値)でCRP0.3というのは、昨日からの症状なので細菌性らしくはない。ウイルス感染相当と思われた。

 聴診上喘鳴が軽度に聴取されたが、喘息の既往はないらしい。RSウイルス迅速検査を追加すると陽性と出た。入院でデカドロンと抗菌薬(セフトリアキソン)で経過をみることにした。(個室管理にした)

 3日間発熱があって、その後は解熱した。食欲は入院した日から良好だった。ただし喘鳴はまだ続いていて、程度もあまり改善したようではない。酸素飽和度の低下はなく、特に酸素吸入はしていない。

 デカドロン注は中止したが、プレドニンを短期間内服で漸減することにした。喘息治療の吸入薬(ICS/LABA)も使ってみることにした。RSウイルス感染では、ステロイドも気管支拡張薬も効果があるというエビデンスはないが(効果がないとされている)。

 解熱はしているので、今週末には症状(喘鳴・咳)が軽快するかと思う。

 

 昨日の日曜日は日直で、急性膵炎の89歳女性と膀胱癌・食欲不振の81歳男性が入院した。そのまま病院に泊まっていたが、当直の外科医から、回転性めまい(BPPV)の91歳女性を入院させたいと連絡がきて、内科入院にした。90歳代の入院患者さんがけっこういて、2名は98歳だ。

 めまいの91歳女性は症状消失して、食欲良好だった。前回のめまいでの入院時は、症状軽快して退院するばずが、再度回転性めまいが生じたそうだ。耳石が次々に落ちてくる?。

 

 

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