なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

平和な当番日

2016年06月24日 | Weblog

 昨日は内科の当番だった。当直は外科医で、内科系の入院があっても一晩分の指示は出してもらえる。内科入院の時は連絡が来るはずだが、まったく来なかった。一昨日も内科の当番だったが、受診数自体が少なく入院はなかった。

 朝病院に来てコンピュターの画面を開くと、夜間~早朝の受診数は少なかったが、大変な症例が受診していた。時間外の最初に、心房細動からの急性下肢動脈血栓塞栓症の患者さん(70歳代後半の男性)が入院していた。これは夕方に他の病院から紹介されている。心房細動でワーファリンを内服していたが、肺胞出血で中止していたらしい。呼吸器科からプレドニンが処方されていた。Forgatyカテーテルで無事血栓を除去できたそうだ。

 その後にけいれん発作で50歳半ばの男性が救急搬入されていた。この方は3年前にけいれん重積発作で、医療センター神経内科へ転送された方だった。大酒家で、アルコール性肝障害で消化器科に入院したが、入院後にけいれんが頻発したのだった。転院後に人工呼吸管理になり、気管切開されていた。当院の神経内科に戻ってきたが、その後に大学病院のてんかん専門医へ紹介されていた。抗てんかん薬3剤が処方されている。外来で抗けいれん薬の静注・点滴静注が3剤使用されて、けいれんは治まり、神経内科に入院になっていた。

 早朝には30歳代半ばの女性が、2階から飛び降りて、右足関節破砕骨折をきたしていた。統合失調症で精神科病院に通院していて、先月には病状の悪化で入院していたらしい。1週間前に2階から飛び降りて、左前腕の遠位端骨折と左足関節粉砕骨折をきたした。整形外科クリニックでギプス固定されたが、自分で外してしまった。幸いでそれぞれ開放骨折ではない。患者さんは痛みをあまり感じてないそうだ。この患者さんは整形外科医に引き継がれた。通院している精神科病院に連絡して、そちらに入院になるらしい。そこは単科病院なので、整形外科的な処置が必要であれば、精神科のある総合病院に回されるのだろう。県によっては、精神科のある総合病院を多くもっているところもあるが、当県にはあまりない。

 大変な当直で本当にお疲れ様だ。内科の入院はまったくなく、暢気に過ごしていた。

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