私がボストンを走ったのも彼女が誘ってくれたからです。
【美智子ゴーマン顕彰会・設立】
偉大なランナーをたたえて
世界的に有名な日本人女性ランナー、美智子ゴーマンさんを皆さんはご存知ですか。
彼女は日本人として生を受け、戦中の中国や前後の日本で過ごし、
紆余曲折あった後に単身28歳で貨物船に乗って渡米。
その後、現地の白人男性と結婚し、美智子ゴーマンと名乗られた。
それまでマラソンとはまるで縁のなかった彼女が、「よし、走ろう」と思ったきっかけは、
夫マイケルさんの「あぁ、君も○○君の奥さんみたいに、スポーツが出来る人だったらなぁ…」の一言だった。
悔しくて翌日から走り始めたものの、すでに彼女は33歳。
周囲からは「止めとけば…」という冷たい視線ばかりだった。
しかし彼女はその後、想像を越える努力と挑戦の末、日本人女性初、そしてただ一人、
ボストンマラソン2回、ニューヨーク市民マラソン2回に優勝し、世界記録を樹立した。
晩年にはマラソン殿堂入りも果たし、偉大なランナーとしてオバマ大統領の祝福も受けた。
ただ、活動の場がアメリカだったからか、時代が少し早すぎたのか、
現在マラソンを楽しんでいるランナーの間でもあまり知られていないのが現状。
そしてが残念なことに、肺がんを患われ、昨年9月に亡くなられた。
私が代表を務める非営利活動法人HERITAGE では哀悼の意を捧げると共に、
彼女の功績を讃え「美智子ゴーマン顕彰会」を設立する運びとなりました。
顕彰会として幾つかの事業を計画していますが、まずは彼女の軌跡をマンガ化し、
広く皆様に知って頂く活動から始めたいと思います。
上の写真はボストンを走り終えた後、ニューヨークで2泊したとき
セントラルパークへ朝のジョギングへ出かけた時の物だったと思います。