韓国旅レポ１日目・空振り蔚山くじら博物館

　建築士試験を終え、頭も体力も使い果たした翌月曜日。遅い夏休みを取得した私は、今年２回目の韓国へと旅立ちました。周囲からはだいぶ、
　「また韓国かよ！」
　と言われましたが、前回、
　「じゃあ次は秋にでも来るよ」
　と皆に約束してしまった以上、果たさねばならないのです。

　毎度、荒れる海に泣かされることが多い日韓高速船ですが、今回は幸い穏やかな航海。３時間の所要時間といい、ゴツゴツした揺れといい、気分は高速バスです。
　釜山駅に行って、手持ちの「ビートル＆ＫＲパス」のバウチャーを、ＫＲパス磁気券に交換。１週間有効で３万１，０００円と、以前だったら元を取るのは厳しい値段設定です。しかしウォンは強くなる一方。手数料込みのレートで100円＝790ウォンにまで円が下落したので、これでも充分元が取れるようになりました。

　第一の目的地は、釜山に隣接する広域市、日本でいえば政令市格の蔚山。釜山～蔚山間は恐ろしく列車の便が悪いので、地下鉄の終点まで行き、市外バスに揺られました。
　ここでは加藤清正が築城した「倭城」の跡を見るのが目的でしたが、市内の鶴城公園のそれから城の痕跡を探るのは困難。郊外に残る倭城はもっと立派な石垣が残っているということで、いずれはそちらを訪ねてみたいものです。
　さらに観光案内所のおすすめで、蔚山名物のくじら博物館へ。ところが月曜ということで休館日！それくらい把握しておこうよ… 結局タクシー代11,600ウォンを投じてドライブしただけに なりましたが、海辺に並ぶ工場の風景は、高校地理で学んだ蔚山の姿そのものでした。

　初めて乗る大邱線経由で東大邱に抜け、この日は大邱泊まり。１０時にはバッタリ…。