Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




 季節は春、済州島の国際菜の花ウォーキング大会の時期がやって来ました。今年も、日本の3連休に合わせたかのような日程設定。ありがたいことに、有休なしで渡航できます。
 「島旅仲間」とともに、6人組で済州島の春を満喫しに行きました。


 朝6時半に早起きして、エアポートバスで久留米から空港へ。さすが3連休の初日とあって、ほぼ満席です。
 途中、文化センター前から1人、十三部から2人の乗客もありました。空港バスのルートが変わって半年、定着してきたようでなにより。


 今回も済州島までは、エアプサンの釜山乗り継ぎを利用。釜山までのエアプサンは4往復にまで成長しており、ビートルを脅かす存在になりつつあります。
 もっとも済州島までの直行便があれば、1時間もかからずに行ける上に安くて、一番ありがたいのだけど…。数年前に休止されて以来、復活の兆しはありません。


 スムーズに出国手続き場を通過。今まで売店くらいしかなかった国際線の待合室には、セブンイレブンとスタバができていました。
 セブンは1月末、スタバは2日前にできたばかりだとか。


 免税じゃないのは残念だけど、何かと物価の高いゲート内にあって、定価でモノが買えるのはありがたいこと。出国前の儀式(乾杯のことです)も、昨年までよりだいぶお安く済みました。
 おにぎり100円セールも、「国内」と変わらずやってます。


 毎度遅延に悩まされるエアプサンも、今回はほぼ定時運航。福岡市内を抜けて、ドリンクを1杯貰い、入国書類を記入していれば…


 あっという間に釜山上空です。


 ボーディングブリッジに横付けしてくれたので、降機もスムーズ。11時には、ゲートを出ることができました。
 韓国は初めてというメンバーもいるので、今回は釜山での乗り継ぎ時間に少し余裕を持たせてみました。インターバルを楽しむべく、まずは釜山金海軽電鉄の空港駅へ。


 2両編成の無人電車で10分弱、釜山側の終点・沙上(ササン)へ出てきました。
 ホームからは、線路の終端で、無人の電車が折り返していく様子を見て取れます。手品を見ているような、気味が悪いような、なんとも妙な気分です。


 沙上は地下鉄2号線と軽電鉄が接続する他、長距離路線バスのターミナルもある交通結節点。ショッピングモールや電気屋街もあって、賑やかな界隈です。
 駅前をウロウロ歩き、結局は駅前に戻って、お客さんの多いテジクッパのお店に入ってみました。




 釜山名物・テジクッパに、マンドゥでお昼ごはん。庶民の昼飯、うまーい。


 時間は余裕たっぷり。食後の珈琲を飲もうと、隣のカフェをのぞいてみたところ、満員でした。


 しかし裏通りを挟んだ反対側に、同じ名前の店が。どうやら同じ店の本館、別館みないなもののようです。ガラス越しに見た店内はガラガラだったので、喜んで入ってみると…


 がらーん。レジには、こんな文字が。
 「誰もいなくて、戸惑われました?そんな時は…
 『前の売り場で注文する』
 『座ってそのまま待つ』
 選択は自由です💛」
 後者を選択したら、ほどなくして店員さんが現れました。


 韓国で初めて、舌代にハンドドリップコーヒーを見つけ、喜んで頼んでみたら、今はできないとのこと。マスターじゃなきゃ、出せないのかな?こだわりの珈琲、飲んでみたかった!
 代わりにアメリカーノ(2,500ウォン≒258円)を頼んでみたら、かわいいカップで出てきました。味も、ひと昔前の喫茶珈琲とは、比べ物にならない美味です。






 内装も、レトロな風合いでくつろげます。書棚には「路地裏喫茶の作り方」なんて本があり、頑張って一念発起で立ち上げた店なんでしょうね。


 沙上の街をぶらぶら。大通りを渡ると、軽電鉄の高架下は街路公園になりました。散策路調になっていて、歩いていて気持ちが良いです。


 14時50分発のエアプサンで、今度は済州へと飛びます。待合室は、済州へ渡る人でぎっしり。本土内の都市間がKTXで高速移動できるようになっても、済州島は空路に頼らざるを得ません。
 釜山から済州島までの距離は、福岡までより少し長めです。なのに運賃は、半額以下の5千円。その分なのか、同じような機体に見えても少し座席が狭めでした。


 途中でわずかに揺れを感じる場所がありましたが、その都度ベルト着用サインがまめに光るので、逆に安心できました。エアプサンは安全性で定評のある、アシアナ航空の子会社LCCです。
 雲天でも青く見える海を眼下にすれば、間もなく済州空港へ到着です。


 この日の夕食は、昨年日本で知り合ったヒョンさんからお招き頂いていました。場所は、島の反対側の西帰浦市の郊外。
 バスでは不便な場所ということで、6人乗りの大型タクシーをチャーターしました。黒塗りのワゴンは、ゆったりシート。たまにゃ贅沢な感じで、悪くありません。


 空港バスは西帰浦に抜ける際、島中央部にそびえる韓国最高峰・漢撃山(ハルラサン)の西側を回りますが、今回はじめて、東側の1131号線を抜けるルートを取りました。
 標高数百メーターの峠を越え、木々は落葉樹ばかり。秋には紅葉が見事なんだそうです。今度は、木々が色付く頃に来るのも悪くないなあ。


 約束のお店までは約1時間、45kmの道のりでした。タクシー代は61,000ウォン≒6,300円。人数で割れば、さほどの金額ではありません。


 済州のおいしい刺身が食べたい!というリクエストに応えてくれて、ヒョンさんが予約してくれたのは、真新しいビルの2階に構える日本料理屋「ごえん」。
 韓国に来てまで日本料理~?と思うことなかれ。済州の魚の実力を確かめるには、食べなれた食べ方が一番!?






 ヒョンさんが頼んでくれたコース料理。刺身に煮つけ、てんぷらと、次々に魚が出てくるわ出てくるわ。刺身は新鮮でぷりぷり、さすがは島です。海産物だけで、こんなにもお腹を満たしたのは、大分の保戸島以来かも。
 写真には取り忘れたけど、合間に出たカレーコロッケも思わぬ伏兵で美味でした。


 板さんは、ソウル市内のホテルの日本料理屋で修行を積まれたのだとか。日本で修行したわけでもないのに、よくカレーコロッケが作れたものだと妙な所で感心しました。
 西帰浦の街からは少し離れていますが、韓国料理に食べ疲れた時にもいいかも。おごちそう様でした!


 一般タクシーに分乗して、今宵の宿へ。西帰浦市のリゾート地・中文の少し東にある大浦(テポ)にある「ホテルファミリア」です。
 街からは離れているものの、空港バスの停留所が目の前なのでアクセスは良好。周辺には魚介や黒豚料理の店も立ち並び、コンビニもあるので、何かと便利です。


 ツインルームにはキッチンも備わり、長期滞在にも対応。


 窓を開ければ、隣り合うリゾートホテルやペンションの窓明かりが瞬きます。オーシャンビューは、明日の朝の楽しみにしておきましょう。


 大浦港までも、歩いてすぐです。コンビニで買い出した韓国ビールで、ちょっとだけ波止場飲み。人口60万以上の大きな済州島だけど、ぐっと島旅気分が沸いたのでした。

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