Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

Fukuoka 1day Passで西鉄を極める vol.2

2012年09月27日 | ■旅と鉄道

 広域福岡都市圏の電車・バスが乗り放題の「Fukuoka 1day Pass」が、パワーアップして再登場。1,500円から2,000円に値上げされた代わりに、柳川・大川までエリアが広がりました。
 これまで発売窓口がなかった久留米でも買えるようになったことも、大きな改善。そこで9月末、気になるバス路線を巡る旅に出かけました。


【50】船小屋線・荘島⇒西鉄久留米⇒筑後船小屋駅
 第一走者は、田主丸方面や八女方面と並び、昼間も15分ヘッドで走る「幹線格」系統の50番。このうち2本に1本が、新幹線開業と同時に新幹線新駅・筑後船小屋駅に乗り入れるようになりました。何かと話題の新駅、そのアクセスを担うバスの一つです。30分に1本という本数は新幹線よりも多く、在来線駅へのアクセスも担います。


 朝7時半という通勤時間帯。逆方向とはいえ、聖マリア病院への通勤や大谷短大への通学客で、空席はちらほらです。市内向けほどではないものの道路も混んでおり、じりじりと遅れが広がり、最終的には12分遅れになりました。すれちがうバスは、ぎっしり満員です。


 羽犬塚駅を過ぎればローカルバスの雰囲気になり、船小屋の営業所からは新幹線開業とともに延伸された区間。僕以外の乗客は1人でした。
 広大な公園を横目に走り、大きな駅が見えてくれば、終点・筑後船小屋駅です。


【5】筑後船小屋⇒西鉄柳川

 既存路線の延伸だった50番に対して、まったくの新路線として生まれたのが5番。水郷柳川への観光アクセス路線として、沿線自治体の支援を受けて走り始めた路線です。苦戦も伝え聞く路線ですが、実態やいかに?


 大型バスだった50番に対して、5番はマイクロバス。乗り込んだのは、僕一人でした。座席のすわり心地はやわらかく、50番より快適です。


 バスは、田んぼの真ん中を延々と走ります。これまでバスのなかった沿線にとっては朗報だったと思いますが、沿線人口は少なそう。
 実はこの路線、実際に乗るまで、国道443号線に出て山門高校や三橋支所の前を走るのだと思っていました。少し遠回りになるものの、家の張り付き方が段違いだからです。柳川~瀬高間には堀川バスの路線があり、遠慮したのかな? ならば、筑後船小屋行も堀川バスが走らせればいいような…あるいは瀬高行きを筑後船小屋まで延長すれば、事足りるのでは?

 柳川のひとつ前の正行で、ようやくもう一人の乗客が現れました。


【天神大牟田線⇒甘木線】

 以前の1day Passでは久留米までしか乗れなかった西鉄電車も、柳川まで延長。観光に使いやすくなりました。
 上り特急電車は通勤時間を過ぎましたが、天神の店舗へ出勤する人で柳川から立つ人も出る混雑。大善寺駅の乗車口も長蛇の列で、久留米を前にして満員状態になっていました。


 僕は甘木行普通電車に乗り換え。大牟田~甘木間の普通電車は、甘木線内では車両真ん中のドアを締め切る一方、大牟田線内では全ドア扱いになっていましたが、いつの間にか大牟田線内でも2ドア扱いになっていました。しばらく乗らないと、変化があるものです。


 甘木線に入れば、急カーブの連続するのどかな雰囲気になります。利用客の減少が進む路線ですが、この風景はいつまでも変わってほしくないものです。


【400】甘木⇒駅前1丁目

 西鉄甘木線と甘木鉄道の2路線が乗り入れる朝倉市甘木ですが、実はバスも重要な足。甘木から386号線を西へ、ラッシュ時には1時間に13本、昼間でも1時間に最低6本のバスが走っています。


 甘木バスセンターは、駅から「中央通り」を歩いて約5分。プレハブを2つ並べた簡素なものですが、以前は立派なターミナルがあったのではないかと匂わせます。

 6本/時間のうち、4本は朝倉街道・二日市を結び天神への速達ルートを構成、2本は都市高速に乗り入れて博多駅へと直行します。その400番に乗り込んでみました。
 都市高速経由とはいえ、水城インターまでは各停留所に停車。バス停は立派な上屋が付いたものが多く、自転車置き場も整備されているバス停が多いのも目新しいところです。1時間に6本も走っていると、私鉄電車並みの存在感があるようです。

 甘木から水城インターまでは1時間弱を要しますが、都市高速に乗ってしまえばあっという間。ほぼ満員だったバスですが、博多駅を前に呉服町で降りた人が多かったのは意外でした。地下鉄で市内各方面へ抜けるのかな? 天神へは電車乗り換え、博多へはバスでという単純な図式ではないようです。


【高宮長丘循環】高宮駅⇒高宮駅

 六本松でランチを食べた後は、電車で高宮駅へ。駅前バス停から発車する、マイクロバスに乗り込みます。路線名は「高宮長丘循環」。今年5月28日から11月30日まで、期間限定で実証試験中のバス路線です。


 お年寄りばかり5人の乗客を乗せた駅を出たバスは、裏道に入り急な坂を登り始めます。上り詰めたところで、1つめの多賀1丁目バス停。ここで降りた人もいましたが、特にお年寄りには大変な高低差だけに、利用価値はありそうです。
 丘の上の閑静な住宅街を、きめ細やかに止まっていきます。乗客は5~8人をキープしており、マイクロバスとしてはなかなか乗っている印象。これまで徒歩やタクシーで出かけていた人ばかりのはずで、気軽に乗れるバスは外出機会の増加にもつながりそうです。グループ内の西鉄タクシーにとっては減収要因になるかもしれませんが
、外出の回数も増えれば、駅前の西鉄系スーパーや西鉄電車へのシナジー効果があるとの計算かも。


 コミュニティバス的な路線とはいえ、自治体ではなく、西鉄と自治会主導で走り始めたというのもユニーク。本格運行につながって、その他の交通空白地域でもバスが走り始めるといいなと思いました。


【九大急行】天神⇒九大ビッグオレンジ前

 天神からは、九州大学伊都キャンパスへの急行バスに乗車。大学の夏休み期間ということで、1時間に1本程度の運行ですが、バスはほぼ満員になりました。


 シーサイドももちや玄界灘のきれいな車窓を楽しみながら快走するバスですが、石丸で降りると途端に渋滞に掴まります。朝には西九州道まで高速に乗る速達便がありますが、ほとんどの便は石丸で一般道に降りるパターン。もどかしいなと思っていましたが、乗客の半分以上は高速の高架下のバス停で降りていきました。沿線にとっても乗り換えなしの便利な足。また大学の通学とは逆方向の輸送であることから、大事なお客様といえるのかもしれません。

 下青木から先は、九大までノンストップ。途中の住宅街でも止まれば便利だし、「両方向輸送」にもなりそうですが、昭和バスの営業エリアであることが影響してるのか…利用者の利便性とは、別次元の世界の話ですが。


 50分ほどで九大伊都キャンパス着。壮大な新キャンパスが出迎えてくれました。

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