Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

年末年始、東北へ【8】平泉で年を越す

2012年02月04日 | ■旅と鉄道
 せっかく年末年始を東北で過ごすのだから、思い出に残る形で新年を迎えたい! そこで世界遺産に認定された平泉で、年を越すことにしました。
 全国各地の有名寺社と同様、こちらでも初詣列車が運行されるので、便利にアクセスできます。


 年の瀬も押し迫ってきた仙台駅。平泉方面の年越し列車は、22時06分発です。


 その名も、「ふるさと初詣平泉号」。通常は団体列車で運用されることが多い「ふるさと」号ですが、この列車は普通乗車券に指定券510円を買えば乗ることができます。


 扉の先に広がる空間は…?


 まさに「宴会場」といった趣のお座敷の間。平泉までの1時間半余りを、足を伸ばして過ごすことができます。
 列車が列車だけに、家族連れに囲まれるような状況になったら寂しいなと思っていたのですが、車内のほとんどの人は「同業者」とおぼしき鉄っちゃんばかり。斜め向かいのお二人組みは、毎年この列車で初詣に出かけているとのことです。

 指定券は、発売早々に満席になったはずでしたが、実際の乗車率は3割程度といったところ。旅行会社が団体券を抑えたものの、ツアーの参加者が集まらず、大量キャンセルになったのだろう…とは、二人組みの弁。
 宴会場のような雰囲気にも関わらず、飲み食いする人はおらず、横になって眠る人も。まだまだ夜は長いので、僕も体力の温存を図ることにしました。

 目覚めれば、一ノ関。10分少々で、平泉駅です。


 堂々たる構えの平泉駅から駅前通りを直進して、毛越寺へ。通常は拝観料500円ですが、年末年始は無料とのことです。


 ずらりと並んだ初詣の列に続いたところで、午前0時に。あちこちから、「あけましておめでとう」の声が聞こえてきました。言葉を交わす人はいないけど、僕も心の中で新年を祝います。

 列からは、
 「あれ、メール全然通じないね」
 なんて声が聞こえ、おめでとうメールは自粛だよ! と思ったのですが、
 「震災の時を思い出すね」
 と続く会話に、今自分がいる場所を思い知らされたのでした。


 堂々たる本堂は、平成元年の再建です。


 大泉が池は全面氷結!ライトが反射して、幻想的な風景を作っています。


 更に歩いて30分、中尊寺へ。0度前後と寒さは厳しさを増しますが、周囲からは、
 「今年は吹雪いていないだけマシよね」
 という声が聞こえてきます。北国の初詣は、九州人のそれよりはるかに過酷なようです。


 時間を忘れるほどの賑わいです。


 国宝・金色堂の拝観は、長蛇の列。立ちっぱなしで40分待ちました。
 写真撮影は禁止で、金色堂の輝きは目に焼き付けておくのみ。


 極寒の中3時間も歩き、並んで、齢30の腰が悲鳴を上げ始めました。
 駅の近くには美味しそうな蕎麦屋が終夜営業していて、休憩場所の候補に上げていたのですが、今すぐ一休みしたくて、中尊寺近くの「ほっかほっか亭」の蕎麦で温まることに。九州人にとって「ほか弁」でお馴染みのチェーンですが、こちらではイート・インできるのですね。


 列車の30分前に平泉駅に戻りました。ロッカーの鍵が開かずに「?」でしたが、12時を跨いだので2日分の料金がかかったということらしいです(笑)。暖かい待合室のベンチはほぼ満席でしたが、なんとか隙を見つけしばしの仮眠。
 本線では、カシオペアと北斗星が駆け抜けて行きました。豪華列車の中での年越しも、メモリアルなものになったことでしょう。


 盛岡方面へは、快速・盛岡平泉初詣号で抜けます。


 こちらもイベント車両の「Kenji」による運行ですが、全車自由席。ゆったりリクライニングシートに座れば、ふたたび夢の中へ…


 ようやくたどり着いた午前5時の盛岡は、ネオンも消えまっくら。仮眠場所に調べておいた駅前の24時間営業年中無休のサウナに行くと、なんとその看板に反してお休み!
 朝まで寒さにこごえる訳にもいかず、今夜泊まる予定のホテルに申し出ると、1泊追加という形で快く受け入れてもらえました。感謝!

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