Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

済州菜の花ウォーキング2016【1日目】リゾートじゃない中文を楽しむ

2016年03月19日 | ■韓国
 例年3月の最終週に開催されている、韓国・済州島の菜の花国際ウォーキング大会ですが、今年は1週間前倒しの日程になりました。折りしも日本は、春分の日3連休。有休を取らずして参加できるチャンスです。
 というわけで島旅仲間(含むヨメさん)にも声を掛け、4人で春うららかな韓国の島を目指しました。昨年に続き、2年連続の参加です。


 アシアナ航空の福岡~済州直行便は、残念ながら昨年から休航のまま。仕方なく、今年もエアプサンの釜山・金海空港乗り継ぎを利用しました。
 これまでの経験上、あまり定時に動かないイメージのあるエアプサン。今回も、釜山の天候の影響とかで1時間遅れになってしまいました。金海での乗り継ぎ時間に、余裕を取っておいて良かったです。時間が空いたのでやむなく、免税のくせに安くないビールで乾杯。


 9時頃、ようやく釜山発便が到着しました。同じく韓国大手系のLCC、ジンエアと熱い火花が飛び交います(?)。
 釜山拠点のアシアナ航空系LCC・エアプサンは就航9周年。今回も2ヶ月前の予約で済州まで往復32,180円と、LCCらしい値段で飛べました。LCCと言いながら、手荷物預かりは無料だし、座席指定もできて、使い勝手の良さは相変わらずです。


 定刻から50分遅れの10時に、ようやく搭乗開始。ボーディングブリッジが使えないのはLCCらしいところで、階段を上り下りして搭乗しました。


 福岡~釜山間の飛行時間は、わずか35分。同区間でビートルがシェアトップを誇ったのも今や昔、現在はエアプサンだけで4往復にまで成長しています。
 サービスのドリンクを飲み干す頃には、もやに覆われた釜山・金海の街並みが見えてきました。


 金海もボーディングブリッジは使えず、ターミナルへはバス連絡。土曜の午前中とあって、入国審査場に並ぶのはほとんどが日本人です。こういう時は、韓国人の列の隣に並ぶと有利。案の定、空いたところで随時日本人も通してもらえて、早く審査場を抜けることができました。
 釜山~済州はエアプサンだけでも頻発運航。1時間遅れにも関わらず1本早い便に間に合いそうでしたが、満席で断られてしまいました。


 釜山までが定刻だったら街に出てランチでもよかったのですが、そこまでの余裕もありません。仕方ないので、国内線ターミナル2階のフードコートでランチ。「思い出の王トンカツ」を食べてみたら、ふっくら厚い「日式」のトンカツでした。


 済州行きも30分遅れ。予告どおり満席で、済州までの流動の多さを物語ります。


 済州までの飛行時間は45分と、福岡~釜山間よりやや長め。なのに運賃は、福岡~釜山が10,000円、釜山~済州間は5,000円と、国内線の安さが際立ちます。
 韓国のハワイと称される済州も、春霞なのかPM2.5なのか、晴れなのにすっきりしない空模様。島影よりも先に、韓国最高峰の漢撃山(ハルラサン)の山頂が見えてきました。


 もやを抜ければ、済州島北部の40万都市・済州市が姿を現しました。ビルが立ち並ぶ都市は「島」のイメージではなく、沖縄に来たような感覚です。


 空港ターミナルを出れば、南洋系の木々が並んで南国の雰囲気。ただ、見た目の雰囲気ほど暖かくはありません。福岡とさほど変わらない感覚です。


 今日の宿泊先、そしてウォーキング大会の出発点でもある西帰浦(ソギポ)市・中文(チュンムン)へはリムジンバスがアクセスします。リムジンバスとはいっても600の系統番号が振られ、空港以外での乗降もできるので、実質的には市外バスにあたります。


 案内のおじさんに従いとりあえず乗車すると、発車前に女性の係員さんによる切符販売の巡回が。カードで払いたいというと、とりあえず座っておくよう言われました。
 回った後にカード支払いの人は運転席に呼ばれ、カードタッチで減算の上、写真のような切符を渡すという見たことのないシステム。ちなみに途中から乗車する場合は、運転士に目的地を告げてからカードタッチをします。


 ラグビーボール型の済州島の「短辺」を結ぶ600番バスでも、島の反対側の中文までは30分以上を要します。幅の広い国道は高速道路のようで、「島」のスケール感とはほど遠いものです。
 天気は快晴なのに、どこかもやっとした天気が続きます。漢撃山も、もやの向こう側です。


 リムジンバスらしく中文観光団地の高級ホテル群を巡り、ウォーキング1日目のゴール地点として賑わうコンベンションセンターに到着。今日の泊まり先は歩いて15分離れた中文の旧集落なので、歩道をとことこ歩きました。
 沿道は、背の高い葉の花が満開です。


 本日の泊まりはこちら、エグリーン・レジデンスホテル。昨年訪れた時、3日目のお昼ご飯を食べるためにバスを止めた場所の目の前でした。昨年は現地アテンドによる「お任せ」の旅だったので、現地の地理はまったく覚えなかったのです。
 やっぱり自分で考え、動かないと、旅先の地図を描くことはできませんね。


 観光地・中文にあってツイン1部屋8万ウォン(8,000円)なので、さして期待はしていませんでしたが、まだまだ新しくてきれいなホテルです。ツインはベッドが2部屋に別れ、広々しています。


 レジデンスの名の通り、長期滞在にも対応。ランドリーは標準装備です。食器は入っていませんでしたが、フロントに言えば貸してもらえるとのこと。油を多量に使う調理や、匂いの強い部屋での焼肉などは禁止事項でした。


 そして部屋からの眺めも、なかなか。中文の集落にありながら、ホテルの目の前だけは畑になっていて、のんびりしたムードです。その向こう側には、水平線が広がります。


 ひとまず男性陣2人で街をぐるっと一回りしてみましたが、ホテル1階の黒豚焼肉屋でも充分よさそうな雰囲気だったので、夕食はホテル内で食べることに。ひとまず黒豚三枚肉を2人前頼みました。




 油がのっててジューシーな黒豚に、付け合せもつまんでいれば、2人前でも充分な量。今日は体も動かしていないので、満腹になってしまいました。


 消化を促すべく、夜の中文を散歩。高級リゾートの中文観光団地とは対照的に、中文の集落には気軽に入りやすい雰囲気の店が並びます。名物の黒豚や魚介を扱う店も多く、庶民の味を楽しみたいのなら、観光団地より集落の方が選択肢が多そうです。


 コンビニの窓には、航空機の発着情報がリアルタイムで流されていました。沖縄と同様、飛行機は本土との生命線です。


 夕暮れは九州より遅く、午後7時を過ぎてようやく陽が落ちてきました。


 明日は20kmウォーキング。寝酒をぐびっと飲み干し、早寝です。

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