sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

友達の故郷五條へ:5 行きつけの国宝

2023-06-22 | 一人旅たまに人と旅
最近車に乗るようになった滋賀の知り合いが、行きつけの国宝を見てくるとSNSに書いてて
「行きつけの国宝」というパワーワードにすごくしびれてしまって、
わたしも行きつけの国宝が欲しい!と思ったものの、うちの近くにはそういうものがない。
しょんぼりしてたら、五條出身の友達が、五條にいた頃はすぐ近所の八角堂が国宝で
行きつけの国宝といえばそれだなと言ってたのが猛烈に羨ましかったのです。
その、友達の行きつけの国宝を、とうとう見てきた。

雨の予報だったので雨傘しか持ってなかったけど、すごく晴れて暑いのでとりあえずそれをさす。

(でも結構日焼けして、翌日襟元は服の形に焼けて真っ赤になっていました。)

大きく流れる美しい吉野川にかかる橋を渡って少し奥へ進んだところにあった栄山寺。
ここにも南朝行宮跡地の文字が。




重要文化財の七重石塔。


国宝は鐘と八角堂で、小さい頃の友達はお寺の内外と遊びながら
何となくそこにある風景として見ていたものだったようです。
行きつけの国宝を持つ子供時代、いいな〜!とすごく羨ましいぞ。
友達が子供時代に走り回っていた様子が、今も元気で活動的な彼女から簡単に想像できる。笑

その国宝の梵鐘。延喜17年(917年)以下お寺の公式サイトより
四面に菅原道真の撰、小野道風の書と伝えられる陽鋳の銘文があります。
京都の神護寺、宇治の平等院の鐘と共に「平安三絶の鐘」として知られています。



そしてもう一つの国宝、八角円堂。天平宝字4年-8年(760年-764年)以下お寺の公式サイトより
藤原武智麻呂の菩提を弔うために子の仲麻呂が建立したと伝えられる本瓦葺の八角形の建物です。
平城京および斑鳩以外の地区にある奈良時代建築としてとても貴重なものであり、建立年次がほぼ特定できる点でも貴重な建築であります。



暑くて暑くて、ベンチでひと休みしながら、しつこく「行きつけの国宝」がほしくて
色々企む。うちからでは近くに建物や仏像の国宝は無理なので
いきやすい美術館の国宝をひとつ、自分の行きつけに決めたらいいよね。
大好きな東洋陶磁美術館では国宝の飛青磁や油滴天目より加彩婦女俑や青磁水仙盆の方が好きだし
困ったな、などと考えている様子です。ああ、行きつけの国宝がほしい。