sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

プリントのワンピース

2023-06-06 | Weblog
普段の服はミニスカートが多いんだけど、
今年は春先からなんだか丈の長いワンピースの気分で
なぜかもっさりした花柄のワンピースを着たくなったのです。
古いフランス映画で田舎のおばさんや女の子が来ているような、
おしゃれでもなんでもない簡単な形のてれんとした生地のプリントのワンピース。
田舎のおばさんはそんなワンピースの上からエプロンを巻いて台所にいる、そんな感じ。

でもわたしは顔がシャープじゃないからか、そういうワンピースがあまり似合わなかった。
もっさりしすぎて、オシャレじゃないというレベルを超えて、ダサダサになりすぎてしまう。
それが、最近髪を前下がりの短いワンレングスボブみたいにしたら少しフェミニンな感じになったのか
そういうもっさりしたワンピースも、ほどほどに着られるようになった気がして
家の中でしか着てなかった花柄のワンピースを外でも来たり
リバティプリントのワンピースを買ったりするようになりました。





ワンピースは1枚で着られて、あまり作為や意図もなく身に纏えるのがいいところだなぁ。
気張らず自然に優しい気分になるのもいい。

先日新聞の記事で、その新聞社の記者が自分のことを3回にわたって書いた記事があって
それは男性として生まれたその記者が、実はずっとワンピースを着たくて
やっと着るようになった話でした。
さらに、ワンピースを着るのが好きというだけではなく、自分を男性とは思えないこと、
では性自認が女性なのかと言うとそれもそうとははっきり言い切れなくて、
まだ変わっていく途中なのか、それともそういう、なにとは言い切れない地点こそが自分なのか
逡巡の残る状態での記事で、でもその悩みと迷いの切実さは溢れ出していました。

わたしは女性に生まれて、なんの違和感もなく、女性であることを楽しめるけど、
そうじゃない人もたくさんいるんだなということは忘れないようにしたいです。

そういうことも思い出しながら、今日もまたプリントのワンピースを着る。