教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

鳥取短期大学を辞するにあたって

2014年03月31日 23時49分52秒 | Weblog

 私白石は、本日付で、鳥取短期大学を退職しました。今後は、別の大学に移ることになっております。明日以降、辞令をいただいてから公表しようと思います。

 鳥取短期大学幼児教育保育学科では、2009年から5年間働かせていただきました。期間は短いようで、実感的には10年くらい働いた気がします。それくらい激務で、かつ充実していたのだと思います。

 いろいろな仕事をしましたが、特に力を入れて取り組み、新たな成長の機会になった仕事は、幼稚園教育実習の体制づくりと、学生指導・支援でした。

 実習体制づくりは、助手さんの協力を得ながらの実施時期の変更に伴う実習事務サイクルの確立や、事前・事後指導の大幅改善や課外活動の積極的活用、附属幼稚園・学外幼稚園との連絡体制の確立などに取り組みました。少しは実習効果の質向上に貢献できたかな、と思っております。

 学生指導については、30人以上の学生(合計100人超)に対する担任業務や、キャリア支援委員としての就職・進学支援に取り組みました。特に、学生指導を通しては、丁寧に学生の気持ちや言い分を受け止めた上で行わなければならないことや、保護者とのやり取りの難しさと重要性について実感することができました。

 学生のために、授業の質向上にも力を入れました。保育者養成の現場で軽視されがちな理論系の授業を、いかに学生が前向きに学ぼうとさせられるか、ということを最重要課題にして取り組んできました。その結果の一つが、幼児教育の理論とその応用シリーズ2冊です。テキスト化してない授業もたくさんあります。さらに研鑽して、いずれ何らかの形で活字化したいです。

 このほかにも、学生募集広報や各種行事の重要性など、たくさんの学びをさせてもらえました。また、合計約600人の保育者候補者と若干名の中学校・栄養教諭候補者との養成に関わることができました。

 私の夢は「先生の先生」になること。確実にそのために有意義な経験をさせていただきました。関係者には感謝の念にたえません。

 最後に、43期生の皆さんには申し訳ないことをしました。卒業までみて、「俺が育てた!」と言いたかった、と本心から思います。しかし、私がいなくても皆さんは良い保育者になれると思います。学ぶことの楽しさと大事さを忘れないように、前へ前へ歩んで行って下さい。また、「先生」とは、「先に生きて導く者」です。新たな環境に挑戦する私の後ろ姿が、何らかの刺激に生れば幸いです。

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コメント (2)
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