老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

言葉の語源など  その(25)  ~六道(ろくどう、りくどう)~

2018年12月17日 21時16分02秒 | 面白い言葉や語源など
 昨日は「六波羅蜜」に触れましたが、この六波羅蜜寺のすぐ近く六道珍皇寺という寺院があり、その山門の前に「六道の辻」という石碑があり、この云われが書いてありました。

 普段は使う事のない言葉ですが、「六道」も仏教に由来する非常に大切な言葉のようで、奇しくも前回の「六波羅蜜」と言い“六”に関係する言葉です。

 六道とは、仏教において、衆生がその業の結果として輪廻転生する下記の6種の世界(あるいは境涯)のことをいうようです。
・天道(てんどう、天上道、天界道とも)
・人間道(にんげんどう)
・修羅道(しゅらどう、阿修羅道とも)
・畜生道(ちくしょうどう)
・餓鬼道(がきどう)
・地獄道(じごくどう)

 人は因果応報(いんがおうほう)により、死後はこの六道を輪廻転生(りんねてんせい)する(生死を繰返しながら流転する)といわれています。

 また、天道、人間道、修羅道を三善趣(三善道)といい、畜生道、餓鬼道、地獄道を三悪趣(三悪道)という。


 所で、京都市内の東山区に「六道の辻」があった理由ですが、
かってはこの場所が、平安京の東の墓所であった鳥辺野に至る道筋にあたり、この地で「野辺の送り(のべのおくり)」をされたことより、ここがいわば“人の世の無常とはかなさを感じる場所”であり、またいわゆるこの世とあの世の境(接点)の辻が、古来よりこの寺院の境内あたりであるといわれ、冥界への入口とも信じられてきたからのようです。(まさ)
(WIKIPEDIAや六道珍皇寺のホームページを参照しました)