老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

医療費の領収証を個人で5年間も保管するの?

2018年03月07日 19時46分02秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 今日、29年度の確定申告を済ませました。
 僅かな年金での生活者なので本来は確定申告など必要ないのですが、以前に掛けていた個人年金が少し金利の良い時期だったので、僅かながらも源泉徴収されており、医療費控除などで何とかこの分でも取り戻せないかと思って確定申告しています。

 無事に申告が終わったのですが、医療費控除について今年から少し制度が変わっていました。
即ち、今まで必要だった領収証の添付はしなくても良いことになりましたが、逆に何と“領収証は自宅で5年間保存する必要があります”との書類での通知を受けました。

 正直言って、高齢者にとって自宅での5年間の保存など無理です。
年毎に忘れものが多くなるし、おまけに家の中の片付けなどが億劫になって行く中で、5年間も保存するなんて、不可能に近いでしょう。
更に、これの保存義務違反に関する罰則などについての説明は一切ありませんでした。

 窓口の人にその旨延べると、苦笑いしながら「何とかお願いします…」と繰り返すだけです。

 税務署の窓口の人は本当に大変でしょう。
親分である佐川長官が昨年度の森友学園問題を巡る国会で、国有地売却に関する交渉記録をすでに“廃棄した”と説明していたことで、非難の矢面に立たされて就任の所信表明もできていないだけでなく、同事件に関する書類偽造の疑惑が発生し、この時とばかりに直接に納税者の嫌みの言葉や苦情を聞かされる職員さんは堪ったものではないでしょう。

 この医療費控除書類の作成について、領収証の添付を無くすことで、確かにお役所の仕事や書類保管は大いに簡略化されるのでしょうが、逆に今までこのような領収書が役所内で厳重にチェックされていなかったのではと推測もされます。

 “余り重要な書類ではないから、添付を無くして、万一に備えて納税者に5年間保管させよう”という魂胆しか感じられません。

 やはり、重要な資料となるのなら役所で保管すべきだと思いますし、そうでないのなら納税者の自己申告を信用して、納税者個人での保管義務を廃止すべきでしょう。(まさ)