老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

JR大周り乗車に挑戦!!  その①

2018年03月06日 20時06分13秒 | 大周り乗車
 「大周り乗車」という言葉をご存知でしょうか?
多分、初めて聞かれる方が多いかと思います。
 
私も“乗りテツ”とか“撮りテツ”とかに入るような鉄道マニアではないのですが、やはり幼い頃から親しんだ鉄道には懐かしさもあり、アチコチに旅行をするたびに気が向けば列車の写真を撮ったりしています。

 以前、友人から“環状線などでは、隣の駅までの切符を購入すれば、最短距離ではなく遠回りの方のルートを利用しても問題ない”とか、“関西圏なら例えば天王寺から京橋までの切符で、奈良などを回って行くことも可能”などという事を聞いていましたが、半信半疑でした。

 最近、右膝の半月板を損傷して暫くは今迄通りの運動が出来なくなり、少し時間を持て余すこともあり、思い立って、このような方法で安価な費用で楽しめればと思って調べてみました。


 まず、このような乗車方法を通称「大周り乗車」というようですが、ネットで調べてみると、色々な実例紹介や注意事項などガイドブック的なページが目につき非常に参考になりました。
(私が一番参考にしたのは「乗りテツねっと」というホームページでした)

 これらを参考にしながらも、最終的には自己責任という事で更に色々と調べてみると、下記のようなことが判りました。

◆この「大周り乗車」が可能な背景として、JRが定める“切符のルール”があります。
JR西日本のホームページである「お出かけネット」で、“切符のルール”の項を見ると、

大都市近郊区間内のみを利用する場合の特例として
・大都市近郊区間内のみを普通乗車券または回数乗車券でご利用になる場合は、実際にご乗車になる経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車することができます。

・重複しない限り乗車経路は自由に選べますが、途中下車はできません。途中で下車される場合は、実際に乗車された区間の運賃と比較して不足している場合はその差額をいただきます。
とあります。
(https://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/guide/normal_tickets/special_provisions06.html)


これを解釈すれば、次のようなルールを守れば、「大周り乗車」は違反行為ではないということになるでしょう。
・大都市近郊区間の指定の範囲、路線を使う。
・目的駅までの通過駅で改札を出てはいけない。
・同じ駅を重複して通過してはいけない。
つまり、大都市近郊区間の路線で、目的駅までは改札を出ず、一度通過した駅を重複して通過せずに「一筆書き」で乗車すれば、目的地までの切符で長距離、長時間乗車できるということになる!

◆因みに、大阪近郊区間としては、上記のJR西日本の“切符のルール”というホームページにも記載されていますが、結構広範囲です。興味のある方はご覧下さい。


 これで大周り乗車が少なくとも違法ではないと判りましたが、“正々堂々とした行為だ”と開き直るには少し躊躇いがあります。

 それは、「乗りテツねっと」の編集者も言われているように、
・このような“わざわざ遠回りする乗り方”は、本来想定されていなかったことであり、規則の盲点を突いた乗り方と言えるでしょう。
・従って、“ルール違反ではないけれど、推奨されるものでもない”というグレーな乗り方になるのでしょう。
・多くの人が、このような乗り方をすれば、やはりJRとしても対応策を講じるだろう。
という事を認識する必要があるでしょう。

 このようなことは理解しつつも、大都市圏に住んでいればこのような大周りが可能だということは、やはり大きな魅力で、“大回り乗車させてもらっている”という謙虚な気持ちで挑戦してみたいとの気持が強いです。

 という事で、本当に久しぶりに「時刻表」を買いこんで、ルート研究に乗り出しました。
老眼に細かい字が詰まった時刻表は大変ですし、同じ駅は通らないようにし、更に駅から出ることもできないローカル線利用では、トイレや食事の備えも考えておく必要があるというのは相当に厳しい条件ですが、近くに住みながらまだ通ったこともない路線にも出会える期待もありますし、何とか一度トライしてみたいとの気持です。

 久しぶりに胸躍る挑戦の準備をしています。(まさ)