東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

紡いだ毛糸の太さを検査しつつ手直し

2021年08月20日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

  田布施農工高校の原毛を洗浄しつつ、次々にカーディングしながら毛糸にしています。今回は、紡いだ毛糸の太さを検査しました。太さを検査する理由は、織機の綜絖の穴に通せないと経糸を張ることができないためです。検査の方法ですが、綜絖と同じ太さの穴を板に開けます。紡いだ毛糸をその穴に通すのです。ただそれだけの簡単な検査です。何も問題なれば毛糸はその穴をスースー通ります。しかし、たまに毛糸が太くなったり、毛玉が付いていると、つかえてその穴を通れません。そのような場合は、太い場所を細くしたり毛玉を取り除く手直しをします。このようにして、経糸専用に使う毛糸を作っています。

    かせくりと玉巻き器の間に置いた板を通過させ、毛糸の太さを検査


 太さを一定に紡ぐことができれば、このような無駄な検査をする必要がありません。紡ぎ方が悪いのか,羊毛の毛質が悪いのか,あるいはその両方のために、太さが一定の毛糸を紡ぐことがなかなかできません。そのため、紡いだ毛糸の太さを検査することが避けられません。去年も同じような検査をしました。ところで、私のように紡いだ糸の太さを検査する人はいないでしょうね。

 板の穴に毛糸を通す   毛玉があると通過できず   毛玉を取って細く
  

 経糸の本数は128本で経糸の長さはそれぞれ1.5mを予定しています。そのため、毛糸布を織るために必要な経糸の長さは192m(1,5m x 128本)です。これを紡いでいます。この192mを紡ぎ終われば、ほぼ同じ長さの横糸を紡ごうと思います。なお、去年の余り毛糸も横糸に使おうと思います。

  紡いだ毛糸をかせくりに掛ける     検査しながら毛糸を玉巻き  
 


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