東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

4サイクルガソリンエンジン草刈機の分解修理

2014年06月29日 | 農機具,工具

 先日から草刈機の調子が良くありません。数日前から始動する時の音がいつもより変だなと思っていましか。それでも、エンジンがかかりましたので草刈りを続けていました。ところが、今回は始動すらできなくなってしまいました。始動ローブを引っ張ってもピクリともしないのです。無理に引っ張り過ぎるとロープが切れそうです。

              始動ロープを引っ張っても、ピクリとも動かない草刈機


 始動ロープが固く、ピクリとも動かない故障の一つに、ピストンとシリンダの固着があります。エンジンオイルが無くなった場合、オーバーヒートして起きる故障です。そこで、エンジンオイルを確認しましたが、規定量入っています。このため、オーバーヒートではありません。さっぱり原因が分からないため、草刈機を分解してみることにしました。最初にエンジンカバーを外して、次に始動ロープ部を取り外しました。

      エンジンカバーの取り外し              始動ロープ部の取り外し
  

 続いて草刈り刃の延長筒部を取り外してみました。円筒部に小石が入ったり焼き付いたりしていないか確認しましたが正常でした。続いてエンジンのヘッドカバーを取り外しました。この草刈機は4サイクルエンジンのため、吸気バルブと排気バルブがあります。この周辺が一番故障している可能性が高いのです。以前4サイクルエンジンが故障して分解した時も、吸気バルブと排気バルブを動かすカムとタペットが故障してしました。

                   注意深くエンジンヘッドカバーを取り外し


 エンジンヘッドカバーを取り外して調査すると、始動ロープが動かない原因が分かりました。それは、エンジンの回転ギヤ軸に異物が挟まっていたのです。その異物は金属製で、外から入ったものではありません。何かの部品が外れて挟まったようです。そこで、何の部品が外れたのか狭いエンジン内部を調査しました。

     エンジン回転部に挟まった部品             調速部が破損している?
 

 すると、エンジンの回転をコントロールする調速部品が脱落して、エンジン回転部のギヤに挟まっていたのです。エンジンがより高速に回転するように調整する部品です。そこで、外れた部品を正常な位置に収めてエンジンを再度組み立てました。すると、始動ローブを引っ張ると、ちゃんとエンジンがかかりました。これで治ったと思って、再度エンジンをかけると再び動かなくなりました。その調速部品が再び外れたようです。よく見ると、この部品を押さえる部品にガタがきていました。
 結局、外れた調速部品を取り除いて使うことにしました。高速回転は出来ませんが、今まで通り草刈機として使えます。切れ味は少々悪くなりますが、草は刈ることができます。4サイクルエンジンは2サイクルエンジンに比べて構造が複雑ですので、このような故障発生が時々発生します。回転数を落として今まで通り草刈りしようと思います。

              押さえる部品にガタがきたため、脱落してしまう調速部品


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